The BAD Plus "For All I Care"
The BAD Plusの新作はVocal入り。
と言うことは事前情報で知っていまして、ついにアイデアが枯渇して奇抜なアイデアに活路の模索を始めたか?というのが最初に感じたことでありまして、基本的にJAZZ VOCALは聴かない身にとっては、こうなると期待感と言うよりは不安感のほうがちょっと強めって感じではあったのですが、まずは聴かねばなるまいと購入を決めた次第であります。
メンツは、
Ethan Iverson(p)、Reid Anderson(b)、Dave King(ds)
というオリジナルメンバーに Wendy Lewis(vo)が加わっています。
演奏曲も、いつものようにRock/POPのヒット曲、さらにクラシック(少なくとも10曲目はストラヴィンスキです)を交えた陣容となっています。
1 Lithium(Nirvana)
2 Comfortably Numb(Pink Floyd)
3 Metal(Gyorgy Ligeti)
4 Radio Cure(Wilco)
5 Long Distance Runaround(Yes)
6 Semi-Simple Variations(Milton Babbitt)
7 How Deep Is Your Love(Bee Gees)
8 Barracuda(Heart)
9 Lock,Stock And Teardrops(Roger Miller)
10 Variation D'apollon(Igor Starvinsky)
11 Feeling Yourself Disintegrate(Flaming Lips)
12 Semi-Simple Variations
演奏ですが、結果的にはVocalの起用は成功していると思いました。
Vocalが入ることで、主旋律をそちらにお任せすることができるので、楽器の人は演奏の自由度がググッと広がって彼らの持ち味を開陳する空間がより広がったと感じられます。
特にEthan Iversonの独特のハーモニー感覚、メロディラインが、これでもかと出来する様は、・・・個人的にはたまらんものがあります。
とはいえ、当初のピアノトリオを聴いているとは思えない大仰なアレンジ、音作りというのは抑え気味になっていまして、たぶん前々作あたりの煮え切らない感じはそこに起因していると思うのですが、それをVocalを入れて演奏の空間を広げ、そこにThe BAD Plusエッセンスを集中的に投入するスタイルを作ったことで払拭できているんじゃないかと思います。
※"Plog"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/08/10)のコメント読むと前のスタイルに
戻っていたようなので、演りたいことと売れることの葛藤も大きかったんじゃないでしょうかね
個人的にはかなり気に入った盤になっていますし、Vocal盤を演奏者主体に聴くというスタイルでの盤探しはできるなと思ったところは、ちょっと収穫だったかもしれません。
※ただし、そういう聴き方に適した盤があるかどうかは、良く判りませんが..
The BAD Plus "For All I Care"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2784416)
と言うことは事前情報で知っていまして、ついにアイデアが枯渇して奇抜なアイデアに活路の模索を始めたか?というのが最初に感じたことでありまして、基本的にJAZZ VOCALは聴かない身にとっては、こうなると期待感と言うよりは不安感のほうがちょっと強めって感じではあったのですが、まずは聴かねばなるまいと購入を決めた次第であります。
メンツは、
Ethan Iverson(p)、Reid Anderson(b)、Dave King(ds)
というオリジナルメンバーに Wendy Lewis(vo)が加わっています。
演奏曲も、いつものようにRock/POPのヒット曲、さらにクラシック(少なくとも10曲目はストラヴィンスキです)を交えた陣容となっています。
1 Lithium(Nirvana)
2 Comfortably Numb(Pink Floyd)
3 Metal(Gyorgy Ligeti)
4 Radio Cure(Wilco)
5 Long Distance Runaround(Yes)
6 Semi-Simple Variations(Milton Babbitt)
7 How Deep Is Your Love(Bee Gees)
8 Barracuda(Heart)
9 Lock,Stock And Teardrops(Roger Miller)
10 Variation D'apollon(Igor Starvinsky)
11 Feeling Yourself Disintegrate(Flaming Lips)
12 Semi-Simple Variations
演奏ですが、結果的にはVocalの起用は成功していると思いました。
Vocalが入ることで、主旋律をそちらにお任せすることができるので、楽器の人は演奏の自由度がググッと広がって彼らの持ち味を開陳する空間がより広がったと感じられます。
特にEthan Iversonの独特のハーモニー感覚、メロディラインが、これでもかと出来する様は、・・・個人的にはたまらんものがあります。
とはいえ、当初のピアノトリオを聴いているとは思えない大仰なアレンジ、音作りというのは抑え気味になっていまして、たぶん前々作あたりの煮え切らない感じはそこに起因していると思うのですが、それをVocalを入れて演奏の空間を広げ、そこにThe BAD Plusエッセンスを集中的に投入するスタイルを作ったことで払拭できているんじゃないかと思います。
※"Plog"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/08/10)のコメント読むと前のスタイルに
戻っていたようなので、演りたいことと売れることの葛藤も大きかったんじゃないでしょうかね
個人的にはかなり気に入った盤になっていますし、Vocal盤を演奏者主体に聴くというスタイルでの盤探しはできるなと思ったところは、ちょっと収穫だったかもしれません。
※ただし、そういう聴き方に適した盤があるかどうかは、良く判りませんが..
The BAD Plus "For All I Care"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2784416)
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