Andrew D'angelo Trio "Skadra Degis"

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この盤を買ったのは、たしかインターネットを適当に眺めていたらJim Blackがぶっ叩いてて痛快のような文章を見つけて、興味をひかれたという理由によります。
このジャケ、正方形で表示されていますが、実際はDVD大の縦長です。厚さは全然ありませんが..。

と、言うことで他の2人については情報をほとんど持っていません。
そのメンツは
Andrew D'Angelo(Bc,As)、Trevor Dunn(B)、Jim Black(Ds)

演奏曲は、下記10曲。全部、D'angeloのオリジナルのようです。
1 Lame
2 Egna Ot Waog
3 Fam Hana
4 25 Hits
5 Rutloosic
6 Tune Blue
7 Morthana
8 Boo Be Boo Bee Bee
9 Fichtik
10 Gay Disco

演奏ですが、1曲目M-Baseを彷彿とさせるモーダルな雰囲気の4ビートの演奏から開始です。
基音の変化はほぼ皆無ですが、ウォーキングベースが気持ちよい演奏で、D'AngeloのSAXが冴え冴えと響き渡ります。
ドラムは、曲調からすると、ちょっとドタバタ感がありますかねぇ
3曲め途中あたりから、D'Angeloぶっ壊れ始めるというか(笑)絶叫系の音が混じりはじめます。
が、同時に音の強度が強烈になり、3者のぶつかり合いが火花を散らすように炸裂しています。
Asは、ちょいとオーネットコールマンを彷彿とさせる音色とフレーズでしょうか。

こういうフリー系の音楽は、音の強度と、感情の吐露を全身で浴びるがごとくに楽しむのが醍醐味ではないかと思うのですが、そう言う意味ではライブ録音盤を選ぶ自信の心情も近い部分にありそうな感じなのではあります。
なのでフリーもいろいろ聴きたい気持ちはあるのですが、ご承知の通りフリーと言ってもピンからキリまであるので、果たして手に取ったアルバムは自分の聴きたい方面のフリーなのだろうか??と悩んでしまうと、そこで棚に戻してしまうような生活を続けることになるわけであります。


いずれにしましても、前掲醍醐味を味わうには充分な作品だったことは、申し添えておきます。

Andrew D'angelo Trio "Skadra Degis"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2725395)

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