THE GREAT JAZZ TRIO "JULY 6TH"

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ハンクジョーンズのGJTのライブ盤です。
2007年11月にリリースされたものですが、当時メンツの良さに惹かれたものの、たしかいろいろ買い過ぎていたので後回しにしていたら、そのままズルズルとウィッシュリストの奥底へと埋もれていたのでありました。
が、先日中古で見つけてしまって、ひょいと拾い上げたのでありました。(もしかして、madameさんの放出品?)

メンツは、リズムの2人が強烈ですよね。
HANK JONES(P)、JOHN PATITUCCI(B)、OMAR HAKIM(Ds)

演奏曲は以下の通りで、スタンダード中心なのは良いとして、ちょっとアップテンポな曲が混ざっているのが(^^)です。
1 Mercy Mercy Mercy
2 Blue Monk
3 In A Sentimental Mood
4 Amapola
5 Softly As In A Morning Sunrise
6 Waltz For Debby
7 Five Spot After Dark
8 The Sidewinder
9 Moose The Mooche

さて、演奏ですがHANK JONESがこのとき89歳と、高齢なんてもんじゃないことを考えると尋常でないことはよくわかるのですが..。
ガツガツいかず、要所を押さえていながら、タッチは軽く気持ちよいというまさにいぶし銀的な演奏をしています。
普段、ガツガツいくようなのを聴く機会が多いし、時としてそうでないと物足りなく感じでいる部分があることは否定しないので、そんなことも考慮に入れると、あらためて凄いピアノであることを認識するのであります。
JOHN PATITUCCIは、高音勝負をかけない範疇で彼の持ち味を充分に発揮して御大のサポートをしている印象です。
ピアノの音数が結果的に多くないので、それだけ持ち味を出せる空間が存在しているということかもしれません。
OMAR HAKIMは、アップテンポ系とかソロとかフィルとかかなり派手に演りながら、でも全体的にはやりすぎていないところが好感触です。

実は、リズムの2人が2人だけで演りすぎちゃうような場面があったら楽しいだろうなぁとか妄想していたのですが、全体のバランスとかライブの雰囲気とか考えると、絶妙なところで派手すぎず地味すぎずの好演奏を繰り広げていると言えると思います。

ある部分、あまり期待していなかったので、かなり好感触なアルバムでありました。
定価がけっこうすることと、5日の分との同時発売だったこと(お値段2倍)が躊躇のおもな原因だったのでしょう。


THE GREAT JAZZ TRIO "JULY 6TH"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2633248)

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