Jesse Van Ruller "Silk Rush"

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2008年のベストに挙げている方が多いので、慌てて買い込んできた盤であります。
元々、この盤は夏頃の発売で、その頃から、凄いと書かれていたのは記憶してはいたのですが..
あまりJesse Van Ruller自体に思い入れも無いしってことで、放ってありました。

クレジットは正確(ジャケの背表紙)には、「Jazz Orchestra of the Concertgebouw」だけが記載となってまして、いろいろ読んでいるとJesse van Rullerはこのオーケストラのメンバーらしいですね。
ジャケは「Jazz Orchestra of the Concertgebouw featuring Jesse van Ruller」ですけど..

タイトルも正確(ジャケの背表紙)には、"Silk Rush the Music of りJesse Van Ruller"となってまして、オーケストラでJesseをフィーチャして彼の曲集を作ろうっていう企画と言うことなんでしょう。

全部で9曲で約70分の収録です。上記のコンセプトなので、すべての曲はJesseのものとなっています。
たぶん、過去のアルバムをひっくり返す(自分は所有してないので、ひっくり返せないが)と、初出のアルバムが見つかるんでしょう。

ちなみに、毎月第一日曜日に行っている定例演奏会と言う名のライブでの収録で、2008/03/02収録のようです。

1. Silk Rush
2. Here Comes The Sun
3. Amsterdam
4. Vienna Night Express
5. The Ruler
6. Have A Heart
7. Circles
8. M. M.
9. The Secret Champ

演奏ですが、
まずアレンジがあまり技巧的な和音で驚かせてくれるような感じは希薄なので、そう言う意味では正統的なアレンジの範疇に入ると思いますが、盛り上げるところではキッチリ盛り上げるし、全体的には元曲の良さを残しつつ、管のぶ厚いアンサンブルを聴かせるアレンジが秀逸であると言えると思います。

で、この盤のハイライトなんですが、その管の波の上でソロを繰り広げるjesseのギターに尽きるわけでありまして、すべての曲の、ほぼすべての局面において、オーケストラをバックにギターソロが鳴り響いていると言っても過言で無いほどに、Jesseのギターがフィーチャされまくっております。
しかもそれが、堂々としていて、耳障りでない程度に饒舌で、曲の全体の雰囲気に見事に溶け込んで、それでいてバックのオーケストラとは対等な立ち位置(出過ぎず、埋もれすぎず)を維持している。

と、とんでもなく絶妙なバランスの上で成り立っていることに驚嘆するわけであります。
しかもこれがライブだっていうのが・・・絶句。



このライブの収録時のレポートがココ(http://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/53116097.html)で読めます。


Jesse Van Ruller "Silk Rush"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2739454)

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