seamus blake "Live In Italy"

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seamus blakeと言うと、最近ではSam Yahel "Jazz Side of the Moon"、Tal Wilkenfeld "Transformations"なんてあたりで見かけた名前なのですが、実は特に意識して聴いていた記憶はなくて、名前だけは何となく覚えていたって程度だったのですが、なぜかこの盤は買ってしまったのでありました。

メンツは以下の通りで、特にこの人がいるなら買いって感じでもないですし..
Seamus Blake(ts) David Kikoski(p) Danton Boller(b) Rodney Green(ds)

イタリアでのライブというのに異常反応したってことにしておきましょう(笑)
ちなみに2007年2月のイタリアツアーだよん なんて書いてあります。

演奏曲は、最近のライブ盤は2枚組だらけというテーゼのご多分に漏れず2枚に全部で9曲の演奏が入っています。

DISC1
1 The Jupiter Line
2 Way Out Willy
3 Debussy String Quartet In G Minor
4 Fear Of Roaming

DISC2
1 The Feeling Of Jazz
2 Spacing
3 Ladeirinha
4 Darn That Dream
5 Dance Me Home

肝心の中身ですが、これが買って大正解ってくらいにヨカッタです。
っていうか、1枚目の1曲目の最初ちょっとだけ聴いただけでこれは良さそうと思わせる勢いを感じさせてくれます。
Rodney Greenはガシガシぶっ叩くし、David Kikoskiってこんなに良かったっけ??と思うくらいに弾き倒してますねぇ。
で、それにもましてSeamus Blakeが本人も気持ちよく朗々と、聴いてる側も満足できるほどに吹きまくってまして、満足度高いです。

音としては、アコ楽器以外にちょっとシンセサイザーだかが効果音的に含まれていますが、特にそれが演奏に好悪とも影響を与えているような感じではありません。

当然、早めの曲、遅めの曲と演っているのですが、どちらもそれぞれにそれぞれの良さを感じるというか、おそらく演奏に迷い(あるいは頭でっかち感)を感じさせないところが、良さに繋がっているような気がします。
想像できる通り、1曲が10分を超えるものが多数(1曲(8分)以外全部。最長は17分)を占めているのですが、長さを感じさせるようなことはなく、あっという間に10分が過ぎている。50分が過ぎているって感じです。


しかし、この演奏の強度は相当のものがあります。おそらく彼(seamus blake)は、現在脂が乗りきっているんじゃないでしょうか。

聴衆もラテン系な乗りで喝采を浴びせています。
おそらく複数の会場の音源が入っているんだと思いますが、おおむねどこも大きな会場を使用しているように思えます。
ってことは、イタリアでは人気者になっているってこと??
私は、この盤好きです。


seamus blake "Live In Italy"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2808521)

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