Misha Piatigorsky "Happenin'"

イメージ 1

この盤は、HMVの宣伝に乗せられて買ったと記憶しています。1996年の彼のデビュー盤の再発だったはずです。
彼のアルバムは、HMVで2種見つけられますが、本人のサイトでは7枚のリーダ作があるようです。

"Happenin'"(1996)
"Pure Imagination"(1997)
"Bootleg"(1999)
"Piatigorsky Ensemble"(2001)
"Trio Del Sol"(2005)
"Uncommon Circumstance"(2007)(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a52328972.html)
"Aya"(2007)(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2730934)

彼は、2004年モンク・コンペティションで優勝しているので、実力的には充分可能性を秘めているのでしょう。
ということで、彼のアルバムは2つ目の紹介となります。
メンツは、以下の通りで、drummerの名前を覚えているのはnaryさんの影響っすね(笑)
Misha Piatigorsky(P)、Peter Klinke(B)、Eric Harland(Ds)

演奏曲は、以下の8曲。ジャズではおなじみの曲が並んでいます。

1 Close Your Eyes
2 Fungii Mama
3 You And The Noght And The Music
4 My Romance
5 The Frog
6 Turnaround
7 The Happenin'
8 All The Things You Are

演奏ですが、3曲目の"You And The Noght And The Music"で顕著なのですが、曲の解釈が斬新というか、元曲のことをなんも考えていないと言うか..。
基本的にテーマの崩しは少ないのですが、ガツガツとしたリズムで一気に弾き倒す(ただしテーマの冒頭部分だけだが)この曲(あなたと夜と・・)ってのは・・・(苦笑)
とネガティブな雰囲気で最初の文章を書いておきますが実はそう悪くなく、粗削りなれどノリの良い演奏が立て続けに現れまして、聴き応え充分であります。

Peter Klinkeは彼の盤の他に参加盤が見つけられなかったが、なかなかに渋い良いベースを奏でているし、Eric Harlandはここにきてしっかり台頭してきている逸材であり、ここでの演奏もなかなかに格好良いこと。デビュー盤でありながらこれだけのこだわったメンツを揃えていることを考えると、3者対等のピアノトリオを指向していることは自明であります。

と、言うことでピアノを聴くと言うよりは、3者それぞれの名演を楽しむようなアルバムだとは思います。
でも、コラボレーションを楽しむ、掛け合いを楽しむというのとはちょっと違うようにも感じでいたりして..。

8曲目だけ、ライブ収録です。


本人のサイト(http://www.mishamusic.com/)を見ると、自演作と同等扱いでプロデュース作を紹介していまして、その仕事を2000年頃から開始し、その頃からの自演作品の数量を考えると、自演で名を挙げて、本業はプロデュース業に持っていきたいのかな?と感じられます。

冒頭で挙げた7枚のうち、最新作以外では"Pure Imagination"が入手しやすそうなんですが、これもイっちゃうかを思案中です。


Misha Piatigorsky "Happenin'"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2818432)

この記事へのコメント