Stephane Kerecki "Focus Danse"

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この盤は、特に目当てがあったわけではなく、中古で見かけてなんとなく買ってきた以外の何者でもありません。
2006年12月に録音されたもののようで、zig-zagというフランスのレーベルからリリースされたものです。

メンツは以下の通り。SAXトリオとなります。ちなみに、リーダーはベーシストです。
Stephane Kerecki(B)、Matthieu Donarier(Ts,Ss)、Thomas Grimmonprez(Ds)

演奏曲は以下の通り、どうもStephane Kereckiのオリジナルだけで構成されているようです。
1 Resilence
2 En Attendant
3 ...Anna!
4 Choral
5 Focus Danse
6 La Bete Noire
7 Interlude 1
8 La Ville Qui Songe
9 Scott
10 Interlude 2
11 Valse
12 Electron Libre
13 Daydream

演奏ですが、結構、辛気くさいイメージの曲が多いような気がしています。
スタイルとしては、旧来のピアノトリオのスタイルをとったサックストリオってイメージで、ベースとドラムがキッチリとリズムをとっている上で、サックスがあまり過激にならない範疇でソロを繰り広げるようなイメージを感じさせる曲が多いです。
たまに、ブローしてるか?って感じる部分もありますが、ちょっと線が細めなイメージのサックスなのでそんなに興奮してくるような感じにならないのが。。。

ちょいと線細めなサックスと曲調とがあいまってかなり神経質な音楽に聞こえてきますが、実はもうちょっとフリーに向いた力強い演奏を期待していたからなおさら"神経質"に響いているのかなぁ。

注目点としては、ベーシストは演奏の強度がある人だと思います。もしかしたらこれから表舞台に出てくるかもしれません。
ジェニー・クラークに師事した人のようです。
現在のところ、他人のリーダー作に参加しているのはほとんど見つけられなかったのですが、"Paris Jazz Big Band"のメンバーだったようです。
最近作だと、Ronnie Lynn Patterson "Freedom Fighters"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2799209)なんてのがありました。ドラマーも考慮に入れると、ちょっと気になるアルバムですねぇ。


聴く人が聴くとかなり聴き応えのある演奏なのかも知れませんが、全体に地味なイメージなのが・・・。
おおむね、通勤途中に聴いての感想となるので、もしかしたら大きな装置で聴くと線の細さは感じなくなるのかもしれません。


Stephane Kerecki "Focus Danse"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2611792)

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