西山瞳 "Parallax"

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なんだかんだいって、西山瞳さんも秘やかに買い続けている日本人女性ピアニストになっています。
アキコグレースさんは最新作買っていないので(私の中の)サバイバルレースで彼女は勝ち残っている事になります。

メンツは、ここにきて日本人だけで揃えています。皆さん20代だそうです。若いです。裏ジャケの写真見ても充分若いです。
白シャツのボタン2つ空けなんて格好してますが、髪型が若いから・・・
西山瞳(P)、坂崎拓也(B)、清水勇博(Ds) 2(4,7)曲で馬場孝喜(G)が参加しています。
この3人がレギュラーグループになるようですね。

演奏曲は、以下の11曲。2曲目を除いてすべて西山さんのオリジナルとなっています。
1 Bull's-Eye
2 Softly As In A Morning Sunrise
3 Front Man
4 Changing
5 The Other Side Of Midnight
6 Images & Words
7 Invisible World
8 Omoi-gusa
9 Blue Nowhere
10 Parallax
11 Aprilis

日本人のごく若手だけのメンツ、ほとんどをオリジナル曲だけを揃えた。と、非常に意欲的な(あるいは、強気な){もっというと制作費(ギャラと著作権料)を削った}作品であると言えると思います。
ということで、演奏面でかなりしっかりクオリティを上げないと売れないジャズアルバムがさらに売れなくなると言う危惧をはらんでいるということは制作者は充分認識していたようで、とても満足度の高い演奏に仕上がっていると思います。

リズム隊の若さあふれる歯切れの良い演奏も気持ちよいし、レギュラーグループというこで気心の知れた面々であろうことからの安心感で、まったく気後れせずリーダーを勤め上げている西山さんの演奏も生き生きとした演奏を繰り広げています。
それと、2曲で参加している馬場さん。彼の演奏は、実は(なんで実はかは?)かなり凄いんじゃないかと..もうちょっと聴きたいと思ってしまいました。主に関西で活躍されているようですねぇ

難解にならず、陽性ではあるが軽薄にはならず、日本人的なフレーズはしっかり持ち合わせ、男性的ではないが力強いタッチを繰り出す。
疾走感が非常に気持ちよいアルバムだなぁというのが全体を通した感想です。


このアルバムの完成披露ライブの後、ドラムの清水さんは渡米されたようです。

西山瞳 "Parallax"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2755529)

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