平井庸一 "LENNIE'S PENNIES"

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今年初めに開催された「新譜試聴会 2008年の総括」(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56384556.html)で、私以外の皆さんが絶賛されていたアルバムがこれで、こうなったら、しっかり聴かないわけにはいかないってんで、急遽購入した次第であります。

この盤で、目に付くのがTurkish Mamboで、石田さんのアルバム(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a53215002.html)が"Turkish Mambo"というタイトルでした。
どうやら、最近の日本の若い人はレニトリスターノ研究にいそしんでいるということなんでしょうか..

メンツは以下の通り。
平井庸一(G)、増田ひろみ(As)、橋爪亮督(Ts)、カイドー・ユタカ(B)、蛯子健太郎(B)、井谷享志(Ds)

演奏曲は、このアルバムのコンセプトでもあるようで、レニトリスターノ(界隈)の曲が多く取り上げられています。
1 Lennie's Pennies
2 Wow
3 Turkish Mambo/Leave Me
4 Don't Blame Me
5 Sax Of A Kind
6 317 East 32nd Street
7 Background Music
8 April

演奏ですが、増田さんのアルトがアートペッパーばりの軽妙なフレーズで音楽を盛り立てているのが印象的で、橋爪さんのテナーが色を添える。
この2人のフロントの演奏が素晴らしく、"白いジャズ"を見事に再現しています。
平井さんのギターも良いですねぇ。この人は、相当うまいと思います。

この"白いジャズ"と言う表現をどう受け取るかで、いろいろ評価はブレると思いますが、個人的にも微妙な部分はありまして白いと言うからには、熱いと言う感じではなく、クールな雰囲気が相当量含まれているというのは、偽らざる状況にあります。
ありますが、(基本的に、私自身が熱い演奏が好きなのはご承知いただけていると思いますが、それにも関わらず)個人的にはかなり好感触であることも、間違いないところでありまして、間違いなく良い演奏だと思います。

冷静にいろいろ考えると、結局のところAsの増田ひろみの力量にかなりヤられちゃっているんじゃないかと推測している次第であります。



平井庸一 "LENNIE'S PENNIES"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2778321)

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