南博 "鍵盤上のU.S.A. ジャズピアニスト・エレジーアメリカ編 "
各方面から、続編を待望されていたようですが、すぐに対応、速攻リリースとなったようです。 凄ぇっ
この本は、渡米から、バークリー卒業してNYへ移住するまでの出来事(いくつかのエピソード)をおもしろおかしく、ときにしんみり、ときにホロッとつづったエッセイになっています。
内容は、生活に関する逸話(ガス修理を呼ぶ方法。札束をばらまくと銀行に口座が開ける話)。学校生活のごく一部の逸話(言葉がわからんと初心者クラスに入る話。初心者クラスの仲間はえらくヨカッタ話)。レッスンに関する逸話(christian jacob先生、steve kuhn先生)。アルバイトに演ってたライブの話。物騒な話(夜中の物乞い(黒人)、ドアを斧で壊される話)。などなど、興味津々でしょ?
しかし、この本を読んでもバークリーの学生がどういう1日を過ごしているかは、皆目見当が付きませんでした。
早朝にレッスン室争奪戦に加わる。授業をしっかり受ける。学校が閉まる夜中の2時まで仲間とセッションを毎日繰り返していることはなんとなくわかるのですが、その他のことはあまりよくわかりませんでした。
米国ではあるが、他の国から来ている人達を大勢いて、米国発祥のジャズという音楽と、日本人と、欧米人と黒人と白人との単純だか複雑だかよくわからん関係とその差異とを、いろいろ感じながら良い体験と経験をしてきたことがよくわかる内容でした。
なんだか、ちょっとうらやましいではないけど複雑な心境で、でもすっきりと読了しました。
こうなると、NYの生活と欧州をまわった話なんかも本にするのかしら??
南博 "鍵盤上のU.S.A. ジャズピアニスト・エレジーアメリカ編 "(http://www.bk1.jp/product/03101636)
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