NARUYOSHI KIKUCHI / HIROSHI MINAMI "FLOWER & WATER"
「東京ミッドタウン館内ガレリアのBGMを一年間を通じて監修した企画から生まれたコンセプトアルバム」らしいんですけど
なにがどうなってこうなるのか、実は良く判りません。
メンツは、菊地さん、南さんに加えて、弦楽器が4人入っています。vlnが2人、viola、celloが各1人です。
演奏曲は、以下の通りでスタンダードを含むジャズメンオリジナルな曲を、即興でオブラートしたような構成になっています。
1 即興の花と水(一)
2 フォール
3 即興の花と水(二)
4 作曲された花と水
5 即興の花と水(三)
6 ブルー・イン・グリーン
7 即興の花と水(四)
8 オレンジ色は彼女の色
9 ラッシュ・ライフ
10 即興の花と水(五)
11 ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング
12 即興の花と水(六)
13 チェンバロ協奏曲 第五番 へ短調 第二楽章:ラルゴBWV.1056
14 即興の花と水(七)
中身は、かなりクオリティの高いものになっていまして、南さんの美意識爆裂、それに絡む菊地さんのサックスも染みいるような音色でgood。
弦が若干入っていますが、基本的にはピアノとサックスのデュオアルバムという感覚で間違いありません。
熱過ぎず(熱くない。)、冷た過ぎず(どちらかというと温度感低め。)、うっとり聴き惚れてるうちにあっというまに時間が過ぎているような音楽です。
頻繁にガシガシ聴き倒すようなアルバムではありませんが、ぽかぽかの昼下がりにうとうとしながらとか、何げなく聴くと場合によっては絶妙にマッチして鳥肌とか立っちゃうかも知れません。
深夜の酒のお供とかは、そのものズバリ過ぎて..(苦笑)
「菊地成孔 プレイズ・スタンダード」なんて書いてありますけど、たしかに"blue in green""lush life""you must believe in spring"とか演ってますけど、はっきり言って売るための詭弁としかうつらないです。
聴き始めたら楽曲単位でなんて全然聴いてません。ただただ、即興のフレーズと音色を楽しんでいるだけって感じになっちゃいます。
しかし・・・染みます。
菊地成孔 / 南博 の"花と水(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3546032)
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