Jeff "tain" Watts "Megawatts"

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この盤、元々はJ.F.K.名義の"Thunder and Rainbows"というタイトルでリリースされていたものと同一のものです。
リアルタイムで買い逃したのは痛くないのですが、かなり経って欲しいと思ってから、中古でも全然見かけなかったので再発盤を新品購入しました。(再発されていてよかった)

メンツは、以下の通り、Kenny Kirklandを聴くアルバムということで異存はないでしょう。
Charles Fambrough(B)、Jeff Watts(Ds)、Kenny Kirkland(P)

演奏曲は以下の通り。
1 Black Nile
2 Alycia
3 Impaler
4 Rainbow
5 Kasploosh
6 You and the Night and the Music
7 Dance of the Niblets
8 Opal Rose
9 Blooski

内容ですが、さすがに盤石の演奏を聴かせてくれます。
3者それぞれに強烈な演奏を繰り広げているうえに、その3者が絶妙に絡み合う緊張感は、筆舌に尽くしがたいものがあります。
全体的に、無調、フリーには走らないので、戦々恐々とせずに音の洪水(ってほどでもないが)に身を委ねられるって寸法です。
ボディブローのようにじわじわと凄さが体全体に染み渡ってくる感じがとても心地よいのであります。
特に、Kenny Kirklandがソロでかなり強力に弾き倒しているんですけど全然破綻していない。ってのはとんでもないものを聴かせていただいたと平伏低頭してしまう次第であります。

ただ、昨今の大仰だったり、派手な演出だったりのピアノトリオを聴いている身には、若干フリーに寄った演奏を交えてもうちょっとスリリングな感じを増強してくれてたら楽しそうだなぁと感じてみたり、逆に昨今のピアニストに正攻法でこれだけ燃え上がる演奏をしてみろよと、文句を言いたくなってみたり..
と、録音(1991年)から18年後に聴いた故人(kenny kirkland -1998)のアルバムなのでありました...


Jeff Watts "Megawatts"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1874120)

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