Manuel Rocheman "cactus dance"
一時期(と言ってもごく最近)、１枚目"TRIO URBAN"の入手でいろいろ聴きたくなってしまって、一気に４枚揃えてしまいました。
結局、２，３枚目が未入手で、他は入手できていることになります。
３枚目はリイシュー盤が出ているので、ちょっと遅れても入手可能でしょう。
リーダー作(トリオだけ)とメンツをリストしておきます。
"TRIO URBAN" 1990 Francois Moutin(B)、Peter Gritz(Ds)
"White Key" 1992 Francois Moutin(B)、Lois Moutin(Ds)
"Tropic City" 1996 Christopher Wallemme(B)、Simon Goubert(Ds)
"Come shine" 1998 George Mratz(B)、Al Foster(Ds)
"I'm Old Fashioned" 2000 George Mraz(B)、Ricardo Del Fra(B)、Simon Goubert(Ds)、Al Foster(Ds)
"Cactus dance" 2007 Scott Colley(B)、Antonio Sanchez(Ds)
と、言うことでこの盤は2007年の作品ということになります。
ようやく、ここにたどり着きましたって感じです(汗)
メンツは、ここで一気にイキの良い若手を起用しています。
1996年盤"Tropic City"のメンツも知らない人たちと演っているのですが、彼らも当時のイキの良い若手だったのでしょうか??
Manuel Rocheman(P)、Scott Colley(B)、Antonio Sanchez(Ds)
演奏曲は以下の通り。５曲がrochemanのオリジナルです。
1 Aulnay Blue
2 You Must Belive In Spring
3 Batica de Coco
4 Cactus Dance
5 So Tender
6 Prato Feito
7 Comrade Conrad
8 I Do It For Your Love
9 El Mosquito
10 Waltz For Marianne
11 I Love You 7/4 version
12 I Love You 4/4 version
時系列的＋相当の間隔を置いて紹介をしていますが、ほぼ同時に入手したこともあって、とっかえひっかえ相当な時間いろいろ聴き倒していた訳ですが(汗) ・・・・ということで、この文章を書いたのは、2009年03月頃
おおよその傾向として、だんだん叙情性が薄れてアグレッシブな表情が顕著になるというのが見えています。
この盤もご多分に漏れず、前作"I'm Old Fashioned"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57393792.html)から比較すれば、アグレッシブ度は上がっていると感じられます。
しかし、２曲目、最後でevansの愛奏曲をもってくるあたり、自信の根底はbill evansにあるということを主張している感じです。
※naryさんも書いていたが途中で突然エレピになるのは、なんだか だなぁ..
基本的に変拍子とかリズム皆無な曲は存在しないし、リズムを完全に無視した演奏とか、聴衆に挑戦的な態度(笑)は見られないので、気分良く音楽に身を浸していられるたぐいの音楽であることは間違いありません。
演奏的にも、これまた定評のあるリズム隊(Scott Colley,Antonio Sanchez)が強力に盛り上げていまして、アグレッシブな傾向を強めているManuel Rochemanとの相乗効果で、より素晴らしい演奏にしているというイメージです。
過去盤(と言っても私が聴いた範疇での推測ですが)で、bill evans的なところに彼の魅力を感じていたとすると、ちょっと違うんじゃ？と感じる人がいるかも知れませんが、一般的にはこの演奏の方がウケは良いんじゃないかと思います。
前の盤までsonyでリリースしていたのが、マイナーなNocturneレーベルに移っての新作でしたが、次作は(というか、Nocturneとの契約が切れたら)、もしかしたらまたもうちょっとメジャーなレーベルからのリリースができるかも知れませんね
Manuel Rocheman "cactus dance"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2527468)
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