大西順子 "楽興の時"

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見事に復活しました。約11年ぶりのアルバムリリースです。ライブハウスで活動(BN東京でも)していることはスケジュール知っていましたが、まさかアルバムまで作ってしまうとは..
まぁ、昔の人気者が活動を始めていれば、制作側としては持ち上げようとするのも良く判ります。

メンツですが、以下の通り。最後に入ってるライブだけ下段のメンツになります。さらに2,5,9曲目がソロの演奏になってます。
大西順子(P)、井上陽介(B)、Gene Jackson(Ds)
Reginald Veal(B)、Herlin Riley(Ds)

演奏曲は以下の通り。Eric Dolphy の曲を3曲演ってるのが特記事項になるんでしょう。
1 Hat And Beard
2 I Gotta Right To Sing The Blues
3 Back In The Days
4 Bittersweet
5 Ill Wind
6 Musical Moments
7 Something Sweet, Something Tender
8 G.W.
9 Smoke Gets In Your Eyes
10 So Long Eric

中身ですが、大西節まだまだ健在という感じで、男勝りのタッチの強い演奏を聴いて、一気に大西順子を思いだしてしまった感じです。
大西に負けてなるものかというが如くに、リズム陣も気合いが入って、相乗的に凄い演奏になっていると思います。

冷静に聴くと、大西のピアノは当時よりも凄みを増したような印象があるのですが、これは若干なりとも進化しているということになるんでしょうか?
それを、特にGene Jacksonが良いんでしょう。かなり過激に煽り立てて、演奏を熱いモノにしている印象です。
Gene Jacksonと言うと、一時期herbie hancockのライブバンドに在籍(bootがある)していたと思いますが、さすがにそれだけの実力を持っていることを見せつけてくれています。

途中、ソロを3曲いれていますが、これがアルバムの中での良いアクセント(インターバル)になっていると思います。
サラッと聴いている程度では雰囲気が大きく違わないんだけど、その微妙にしか感じない差異が聴いてる耳を音楽にググッと引き寄せるような力を持っていると言うことだと思います。
(ということで、通勤の電車内とかでサラッと聴き流すつもりが、毎回そうならない)

ベストは最後のライブ音源だと思います。(Gene Jacksonじゃないんですが..)


で、気になるのが今後本格的に復帰したと解釈して良いのか?ってとこなんですが、当面のスケジュールはかなりしっかり埋まっているようなので、まずはひと安心といったところのようです。
 http://www.emimusic.jp/jazz/junko/live/
となると、次作も期待して良いってことなんですかねぇ(今作が出たばっかりなのに(汗))


大西順子 "楽興の時"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3584529)

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