Kasper Villaume "117 Ditmas Avenue"

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Kasper Villaumeというと"Hands"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a27934922.html)で、chris potter買いをしたときに知った名前でありまして、その前にJeff Wattsと演奏したくて渡米して作ったと言われるこの盤の存在は知っていたのですが、この盤も中古が出てこないで、ずーーっと探していて、ようやく買うことができた(というか、探しくたびれすぎて、手にしたとき「もういいか..」と考えてしまったほど)というシロモノです。
※ここのところ、探索の幅を広げられる環境になったために気になっていた過去盤を立て続けに
 購入しています。ということで、(中途半端な)旧盤紹介が多いかも知れません。ご了承を。。

ということで、メンツは以下の通り。Jeff 'Tain' Wattsが聴きどころになっていると期待するところであります。
Kasper Villaume(P)、Jesper Bodilsen(B)、Jeff 'Tain' Watts(Ds)

演奏曲は以下の通り。1曲目がオリジナルで他は有名曲が多いですかねぇ
1 Toys
2 Seven Steps To Heaven
3 I Fall In Love Too Easily
4 Please Enter-Tain
5 Conception
6 Toys
7 Caravan
8 I Fall in Love to Easily
9 Long Ago and Far Away

演奏ですが、ヴィーナス盤とまでは言いませんが、それに近い雰囲気を感じますかねぇ。
曲を崩して演奏者の力量で勝負するという方向というよりは、曲(しかも有名曲)の範疇での勝負に徹していると感じます。
彼の北欧の人なのに北欧系の音にはならない、かなりいぶし銀的な曇り陰りを感じさせるピアノも充分楽しめますし、皆相応の実力者揃いなので、瞬間瞬間でオッとか思わせてくれたりそれなりに良い演奏にはなっています。
ごくごくオーソドクスなジャズを楽しむ分には文句の無い演奏を聴かせてくれてはいると思います。
個人的には、もうちょっと緊張感ほとばしる演奏のほうが好みなのではありますが、とはいえハードな(とか管入りとかの)演奏をガッツリ聴いた後には、ちょうど良い塩梅(決してユル過ぎはしない)に安心して楽しめる演奏にはなっていると思います。
ということで、使い方を誤らなければ、評価は決して悪くならないといった感じでしょうか。


しかし、最近Kasper Villaumeという名前を聞かなくなっちゃいましたねぇ..。

Kasper Villaume "117 Ditmas Avenue" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/1758564)

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