Richard Bona "The Ten Shades of Blues"

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Richard Bonaの新作です。
昨年ライブ盤"Bona Makes You Sweat -Live"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a52749644.html)が出ていますが、リーダー作としてはなんだかとっても久しぶりの印象があります。
スタジオ作は"Tiki"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1453819)が4年前になるので、その印象が強いんでしょうかね。
タイトルの通り、ブルースが主題になっているアルバムのようです。
Richard Bonaはリーダー作では、ベーシストというよりボーカリストなので、その辺はすでに覚悟して購入しています。
覚悟してというか、たまに聴くにはとっても心地よい音楽を作ってくれているので、まぁ楽しみにしつつ購入した感じではあります。
HMVの4枚*%off+5枚でポイント15倍にかこつけて買っていると言う事実は。。。(--;;

メンツは、多い(というか曲毎のcreditになっている)ので割愛。
さらっと眺めた感じでは、基本的には概ね似たメンツが出たり入ったりという感じのようです。
4曲目で、Sylvain Luc、Jean Michel Pilcなんて名前がありますねぇ。どういう繋がりなんでしょう。ちょっと興味津々。

演奏曲は以下の通り。全部オリジナルの作詞作曲で、歌詞だけ2曲別の人の詩のがあるようです。
1 Take One
2 Shiva Mantra
3 Good Times
4 M'Bemba Mama
5 Kurumalete
6 Souleymane
7 African Cowboy
8 Esukudu
9 Yara's Blues
10 Sona Moyo
11 Camer Secrets

中身ですが、もうジャズで売るには無理がありすぎなほどに、アフリカンポップスな世界だけで勝負している印象です。
"アフリカンポップスな世界だけ"て言うか、Bonaの音楽はアフリカンポップスだという私の刷り込みでしょう。
Richard Bonaの音楽というジャンルの範疇におさまっている音楽に終始しているということなんだと思います。

"ブルースを主題に"とか冒頭に書きましたが、特にアメリカンな"どブルージー"(泥と汗が粘りつくような)な感じが出てくることもなくポップで軽快なリズムとが気持ちよい音楽に仕上がっています。皆Richard Bona Musicの範疇です。

 「前略・・・この作品タイトルが示すのは10人いれば10通りのブルースがあると
  いうことを意味しているんだ。」とボナ本人。

なんて文章がHMVのサイトにありますが、その通りいわゆるブルースな音楽というよりもブルースのいろいろな解釈を
いろいろ表現したということなんでしょう。
たしかに、7曲目はアメリカンカントリーなフレーズだし、8曲目はエスニックな音作りだし、9曲目はオルガンとハーモニカでゴスペルなイメージを醸していたりと書き出すと多彩な雰囲気を感じさせるものがあるのは事実です。でも、大枠としては、皆「Richard Bona Music」の範疇です。そうとしか言いようがありません。

結果的に、狭量な私にはいろいろなブルースを楽しむというよりは、正調Richard Bona Musicとしてしか楽しめなかったということになるんでしょう。ほんまかいな?

肝心の4曲目ですが、んん~~っ、ギターとピアノが美しい曲であります。美しいんですが名手2人を起用した意義を見いだすのが..
とは言え、ここ一番でビシーッと格好良いフレーズを決めている(特にギターはソロもあるし)のは事実ですし、そこに存在意義があるということなんでしょう。
これ、最初に聴いたとき、pat methenyがゲストか?と思ったことを今思い出しました(汗)


Richard Bona "The Ten Shades of Blues" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3679658)

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