Sting "If On A Winter's Night"

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stingの新作は前作"SONGS FROM THE LABYRINTH"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a40732018.html)と同じドイツグラモフォンからのリリースで中身も前作継承の「イギリス諸島で歌い継がれてきたわらべ歌、子守歌、そしてクリスマス・キャロルの数々。
コンセプトは冬。」なクラシックとはちょいと毛色は違いますが似た傾向の音楽集です。

メンツは、コアメンバーは決まっていそうですが、曲毎に増えたり減ったりしているので割愛します。

演奏曲は以下の通り。10曲目がstingの作品で以前のアルバムに入っていた曲。他は古い曲なんだと思います。
クレジットもtrad、anonが結構多く並んでいます。(そうでないのもありますが)
1 Gabriel's Message
2 Soul Cake
3 There is No Rose of Such Virtue
4 The Snow it Melts the Soonest
5 Christmas at Sea
6 Lo How a Rose E'er Blooming
7 Cold Song
8 The Burning Babe
9 Now Winter Comes Slowly
10 The Hounds of Winter
11 Balulalow
12 Cherry Tree Carol
13 Lullaby for an Anxious Child
14 Hurdy Gurdy Man
15 You Only Cross My Mind in Winter

演奏は、ドラムレス(稀に例外あり。8曲目でjack dejohnetteがドラム叩いてる)のクラシックな音づくりの演奏(たいがいギター、弦楽器は入っている、古楽器が含まれる確率が高い。と編成上の戦略である可能性は高い。)になっていて、その上をstignのあの歌声が極めて渋く渋く絡んでいくというものです。

北国の、"雪がしんしん降り続く深夜、周囲の音が何も聞こえないような暗い林"を彷彿とさせるような、それを暖かい部屋から眺めているような、厳粛感とある種の緊張感を彷彿とさせ、でも相応の安心感と暖かさを感じるような音楽 とでも言うんでしょうか。
全体的には、非常に冷ややかなイメージがつきまとうのですが、その中に包まれるようなホッとさせる何かを感じさせてくれます。
アイガー北壁(すいません、先日まで「北壁の死闘」読んでました)にぶら下がってこんな音楽聴いてたらそのまま落ちたく。。。(想像しなくない)


え~と、このアルバムも相当な聴き応えのある作品に仕上がっていまして、前作同様強烈な印象を植え付ける作品に仕上がっています。
HMVの解説には、「スティングは今後、一年に一作ずつ、ドイツ・グラモフォンからのクラシカル・リリースを続けていく予定です。」と今後も年1枚のペースでこの手のアルバムを発表すると記載があります。
なんかもうライフワーク的に買い続け、聴き続けることになりそうです。
でも、従来通りのロックな(と言っても最近、ずいぶん傾向変わってきてますが)アルバムを出す気はあるんでしょうかね??


Sting "If On A Winter's Night"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3649326)

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