David Kikoski "The Maze"

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David Kikoskiのカルテット作品です。
David Kikoskiというと、自分の最近の認識ではホーンのバッキングに回って良い仕事をする(Joey Calderazzoと同類)と感じてます。
Seamus Blakeというと、ギターの入らない4人編成の作品のほうが良いんじゃない?と先日書いたばかり。
1998年(約10年前の時点で)に最近感じてる上記2点を満足している作品。しかもリズム陣が超強力な布陣でアルバムが作成されていたというのは、ちょっと驚きであります。
※私の感覚が10年遅れていると言うことでしょう。

Seamus Blakeの1ホーンカルテット、David Kikoski入りという位置づけでの中古購入となります。
メンツは以下の通り。David KikoskiとSeamus Blakeの名コンビは、すでにこの頃から育まれていたと言うことなんでしょう。
そして、強力なリズム隊は強力であります。
David Kikoski(P)、Seamus Blake(Ts)、Jeff Watts(Ds)、Scott Colley(B)

演奏曲は以下の通り。David Kikoskiのオリジナルだけとなっています。
1 Revival
2 Puddles of Memory
3 Strength for Change
4 Disentaglement
5 Shame
6 Maze

演奏ですが、David Kikoskiの作る曲も4ビート基調でなかなかキャッチーなテーマを持っていて好感触。
演奏面でも、Seamus Blakeが力まないところでなかなか印象的なソロを繰り広げていまして、期待通りに好感触。
主役のDavid Kikoskiも、まぁ素晴らしいというソロをこれでもかと繰り広げていましてDavid Kikoskiに対する(自分の)の評価が、ぐんぐんと上がっていくのでありました。
トリオ作だとあまり派手な演奏にはならず、しっかり聴かないとサラッと聞き流せちゃうようなところがあるのですが、管が入ることで、相乗効果的にピアノの良さがキラキラと輝き出してくるんでしょう。
リズム隊の2人は言わずもかななグッドな演奏で、全体を盛り上げていることは当然なのであります。

おそらくDavid Kikoski、Seamus Blake組の演奏はこの盤からなんだと思いますが、すでにかなりの完成度と満足感を与える演奏になっているところに驚愕しました。
まだまだ、こんな盤が埋もれているのね!!と今更ながら感じ入る次第であります。

もしかしたら、David Kikoskiのリーダー作ではカルテット、Seamus Blakeのリーダー作ではクインテットと棲み分けができているのかもしれないです。
David Kikoskiリーダー、Seamus Blake参加盤は"Combinations"(2002)、"Limit"(2006)の2枚があるので、早めに入手するよう画策してみるつもりです。


David Kikoski "The Maze"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/915664)

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