Chris Potter "Unspoken"
Chris Potterのリーダー作も実は結構な数が出ているようで、全然全貌を調べようとしていなかったのでどんな人と共演したアルバムが過去に作られていたかなんて、全然知りませんでした。
この盤のメンツは以下の通り。
Chris Potter(Ts,Ss)、Dave Holland(B)、Jack Dejohnette(Ds)、John Scofield(G)
まさか(でもないけど)John Scofieldとピアノレスカルテットのアルバムが存在するなんて、想像できませんでした。
ちなみに、1997年の作品です。
演奏曲は以下の通りで、全部Chris Potterのオリジナルです。
1 Wistful
2 Seven Eleven
3 Hieroglyph
4 Amsterdam Blues
5 Et Tu, Brute?
6 Unspoken
7 No Cigar
8 Time Zone
9 New Vision
中身ですが、1曲目こそくつろいだ雰囲気の4ビート調ですが、2曲目はかなりメカニカルな雰囲気に変わりますし、全体的には非4ビート系の音楽が多くを占めている感じです。こういうところはChris Potterらしい曲選びと感じさせられます。
演奏面では、John Scofieldが良い味出しています。ジョンスコ節全開。こういうジョンスコは久しく聴いていなかったというくらいノリに乗った演奏を繰り広げていまして、ジョンスコの魔力に取り憑かれた人にはたまらない内容なのでありました。
ちょうど、"Quiet"を出した後"A Go Go"を出すちょっと前という感じの頃で、ノリノリの演奏を嗜好し始める頃にあたるんでしょう。
Chris Potterは20代半ば頃の演奏ということになるようです。
時系列的にしっかり聴いているわけではないので、嘘かも知れませんが、多少昨今の作品よりはまっとうな部分が多いと感じられるかなぁ
John Scofieldの変態フレーズとともに聴くから、相対的に全うに聞こえるだけだろうか.. でも、もう充分に彼の個性を感じられる演奏になっていることは間違いありません。
さらに、リズム隊がこれまた強烈強力なDave Holland、Jack Dejohnetteであります。
Jack Dejohnetteの煽りがこの盤の演奏を熱いものにしていると言っても過言ではありません。
Dave Hollandバンドへの加入が1998年頃のようなので、この共演の前後で意気投合している可能性は高いです。
Chris Potterのリーダー作が、これまで15枚程度リリースされていると思いますが、とりあえず全貌だけでも調べてみようかと思った次第であります。
Chris Potter "Unspoken" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/460452)
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