Marcus Strickland "Brotherhood"

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デビュー作の2年後にリリースされたMarcus Stricklandの2枚目のリーダー作です。
1枚目は4人での演奏でしたが2枚目ではトランペットを加えた5人編成の曲も入ってきています。

そのメンツは以下の通り、1枚目のメンツにJeremy Pelt!!が加わった編成となります。
Jeremy Peltですからねぇ(驚)
Marcus Strickland(Ts,Ss)、Jeremy Pelt(Tp)、Robert Glasper(P)、E.J. Strickland(Ds)、Brandon Owens(B)
Jeremy Peltの参加は2曲(2,5)です。Robert Glasperが4曲(3,4,6,9)でRhodesを弾いています。

演奏曲は以下の9曲。9曲目がE.J. Stricklandの曲で残りはMarcus Stricklandの曲となっています。
1 BROTHERHOOD
2 Values & Imperatives
3 Splendour
4 Amen
5 Predator
6 Epiphany
7 Excerpt
8 Saouse
9 Ther Unsung Hero

1曲目が3分強の小品で、スローテンポからだんだん盛り上がってくるような感じでアルバムのイントロのような感じのイメージ。
2曲目でJeremy Peltが入ってきて、ここが実質的1曲目と言っても良いような展開かなぁとか思っているのですが..
この後、Rohdesで2曲。Jeremy Peltが入って1曲。ようやくpianoで4人という基本形で2曲演って..と、手を変え品を変え的な進行となっています。

4ビートと非4ビートが半々くらいの印象でしょうか。でも、微妙に内向きな感じの演奏が多いかなぁという感じです。時代的に、そういう頃だったのでしょう。

7曲目の2者(Marcus Strickland、Robert Glasper)掛け合いのところが、かなり熱い演奏が繰り広げられていてこの盤のハイライトではないかと思っております。

個人的には、編成と楽器構成の部分で若干印象が散漫になっているかなぁと言うところが、アルバムとして大絶賛でもないのですが、ただ各人の演奏クオリティという意味では、充分満足できる状況にはありまして..。
Jeremy PeltのTp爆裂は充分気持ちよいし、相変わらずE.J. Stricklandのドラムは良い味出していまし、ハイライトで際立つRobert Glasperのソロは全体に楽しめました。


この後、Lonnie Plaxicoグループでの演奏、Roy Haynes作への参加等を経て"TWI-LIFE"へとなだれ込むわけであります。


Marcus Strickland "Brotherhood"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1994839)

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