Robert Glasper "In My Element"

イメージ 1

"Double Booked"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58824746.html)を聴いて興味を持ったRobert Glasperの旧作をちょいと漁っています。
結果的にMarcus Strickland盤"At Last"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58909319.html)、"Brotherhood"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58987699.html)も、Robert Glasper買いの様相を呈していたというのもありました。

リーダー作という意味では、まずは前作のトリオ作品"In My Element"となりました。

メンツは以下の通り。drummerは知らない人だと思います。
Robert Glasper(P)、Vicente Archer(B)、Damion Reid(Ds)

演奏曲は以下の11曲。6,7,曲目以外はオリジナルとなっています。
1 G & B
2 Of Dreams to Come
3 F.T.B.
4 Y'outta Praise Him (Intro)
5 Y'outta Praise Him
6 Beatrice
7 Maiden Voyage/Everything in Its Right Place
8 J Dillalude
9 Silly Rabbit
10 One for 'Grew
11 Tribute

前半は、Robert Glasperらしい(個人的にはなかなか)好感触なPiano演奏が、比較的綺麗めな旋律が印象的な曲目を初め気分良く聴ける曲が多く、"ふむふむなかなか良いじゃない"なんて聴いて聴いていたのですが、なんだか途中で短い曲が紛れ込んで(通勤中に聴いているとトラックの切れ目なのかなんだか良く判らん)たりして、一筋縄ではいかないなってな感じではあったのですが..。
後半になると普通に演奏しているのに飽きたかのように、8曲目で演説にかぶせた演奏。9曲目5分過ぎの子供の口ずさんだフレーズからの楽曲。11曲目もなんか演説が途中から入ってくる。と言う感じでいろいろ(趣向替えと言うより、新しいコンセプト作りと言うより)イタズラ(と言うのが正解でしょう)を仕掛けてきてまして、もうちょっと直球勝負してくれたほうがうれしかったんですが。。
Marcus Stricklandも"Open Reel Deck"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a51617356.html)で似たようなことをやっているので、雑談の中で変な盛り上がりをみせて、それぞれのリーダー作で開陳したといったところなんでしょう、きっと。

前半では3曲目が顕著ですが、drumsのビートがしっかりした上で流麗なピアノトリオジャズを演ってやろうというコンセプトが見え隠れしているように感じました。
子供の口ずさんだフレーズの部分も、高速なビートの上で♪似非春の小川♪なメロディで実はなかなか格好良いというか..個人的には好きかなぁ(汗)
この辺をうまい具合に発展させていくと、なんかおもしろいことになりそうな気もするのですが、どうなんでしょう。


Robert Glasper "In My Element" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/2530401)

この記事へのコメント