Allen Toussaint "Bright Mississippi"
この盤も、さる人からの情報で、昨年のベストに挙げられる作品だよと、聞かされていて購入に走った盤です。
その後、CDジャーナルのベスト(現在発売中)で杉田宏樹さんが挙げられているのを確認しています。
メンツも、ちょっとクセのありそうな気配はありますが、なかなか濃くてそそられます。
allen Toussaint(P)、Don Byron(Cl)、Nicholas Payton(Tp)、Marc Ribot(G)、David Piltch(B)、Jay Bellerose(Da)
さらにスペシャルゲストとして下記2名の名が..。
Brad Mehldau(P) :track 5
Joshua Redman(Ts) :track 10
演奏曲は以下の通り。13曲以降の2曲はボーナストラックです。
1 Egyptian Fantasy
2 Dear Old Southland
3 St. James Infirmary
4 Singin' the Blues
5 Winin' Boy Blues
6 West End Blues
7 Blue Drag
8 Just a Closer Walk with Thee
9 Bright Mississippi
10 Day Dream
11 Long, Long Journey
12 Solitude
13 That's My Home
14 The Old Rugged Cross
内容ですが、タイトルにミシシッピとあるように、極初期のジャズを中心に据えて、古きアメリカの音楽の演奏集ということになります。
1曲目から2ビートの応酬で、TpとClのフロントがいかにも往年のジャズなテーマを奏でる曲からスタートです。
Don Byron(って人がくせ者であまり聴いてないが策士のイメージが強い)の古臭いフレーズがクラリネットのあの音色とあいまっていつの時代の音楽だ?感を強めています。
さらにNicholas Paytonのオープントランペットのいき過ぎ無いハイノートがこれまた古臭い感を増強してまして、かなり濃い演奏になっています。
この辺、このアルバムはこういうアルバムだよと宣言していると考えれば、典型的な極初期ジャズな演奏に納得できるわけであります。
2曲目はグッと渋いバラード演奏なのですがブルース臭がそこはかとなく漂っていまして、Nicholas Paytonのトランペットがなかなか酔わせる良い演奏です。
基本的には2ビートとバラードが交互にという感じですが、聴いていると2ビートの楽曲を中心に演奏が進む印象です。
Allen Toussaintの演奏を初めて聴いているので偉そうなこと言えませんが、彼がニューオリンズで活躍している(た)らしいので普段聴き慣れた(あるいは演奏し慣れた)往年系のスタイルを踏襲した演奏を繰り広げてもらっているんじゃないかと思います。
そこに器用に追従できる策士3人(Tp、ClとG)が曲と演奏スタイルに対して、つかず離れずの絶妙な絡みを見(魅)せてくれているという感じになるんでしょう。
極初期ジャズもそうたくさん聴いているわけではないのでこれまた偉そうなことは言えないのですが、おそらくこの(一聴、古臭いスタイルをノスタルジックに再演しているように聞こえる)演奏のなかにも、かなり現代ならではのアプローチがたくさん盛り込まれているんだと思います。(と言うところも飽きさせない要因と推測)
5曲目はBrad MehldauとAllen Toussaintのデュオ演奏で、Brad Mehldauの古いスタイルに合わせたピアノを聴けるのは珍しいんじゃないかと思います。
10曲目は、ごりごりのバラードをサブトーンを駆使しつつの雰囲気たっぷりな演奏をしている、ピアノとのデュオです。
これまたこういうJoshua Redmanを聴けるのはかなり珍しいんじゃないかと思います。
ということで、門外漢だらけな中で聴いているのではあるのですがなかなかクセものな好アルバムであることは間違いありません。
不思議(演者を見ればそうでもない?)に飽きない演奏ですし音も良いので、ゲストの動静に興味津々でも、策士の演奏に虎視眈々でも、いろんな思惑で購入してきても、充分楽しめる作品に仕上がっていると思います。
これだから落穂拾いは止められません(^^;;
Allen Toussaint "Bright Mississippi"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=3551107)
その後、CDジャーナルのベスト(現在発売中)で杉田宏樹さんが挙げられているのを確認しています。
メンツも、ちょっとクセのありそうな気配はありますが、なかなか濃くてそそられます。
allen Toussaint(P)、Don Byron(Cl)、Nicholas Payton(Tp)、Marc Ribot(G)、David Piltch(B)、Jay Bellerose(Da)
さらにスペシャルゲストとして下記2名の名が..。
Brad Mehldau(P) :track 5
Joshua Redman(Ts) :track 10
演奏曲は以下の通り。13曲以降の2曲はボーナストラックです。
1 Egyptian Fantasy
2 Dear Old Southland
3 St. James Infirmary
4 Singin' the Blues
5 Winin' Boy Blues
6 West End Blues
7 Blue Drag
8 Just a Closer Walk with Thee
9 Bright Mississippi
10 Day Dream
11 Long, Long Journey
12 Solitude
13 That's My Home
14 The Old Rugged Cross
内容ですが、タイトルにミシシッピとあるように、極初期のジャズを中心に据えて、古きアメリカの音楽の演奏集ということになります。
1曲目から2ビートの応酬で、TpとClのフロントがいかにも往年のジャズなテーマを奏でる曲からスタートです。
Don Byron(って人がくせ者であまり聴いてないが策士のイメージが強い)の古臭いフレーズがクラリネットのあの音色とあいまっていつの時代の音楽だ?感を強めています。
さらにNicholas Paytonのオープントランペットのいき過ぎ無いハイノートがこれまた古臭い感を増強してまして、かなり濃い演奏になっています。
この辺、このアルバムはこういうアルバムだよと宣言していると考えれば、典型的な極初期ジャズな演奏に納得できるわけであります。
2曲目はグッと渋いバラード演奏なのですがブルース臭がそこはかとなく漂っていまして、Nicholas Paytonのトランペットがなかなか酔わせる良い演奏です。
基本的には2ビートとバラードが交互にという感じですが、聴いていると2ビートの楽曲を中心に演奏が進む印象です。
Allen Toussaintの演奏を初めて聴いているので偉そうなこと言えませんが、彼がニューオリンズで活躍している(た)らしいので普段聴き慣れた(あるいは演奏し慣れた)往年系のスタイルを踏襲した演奏を繰り広げてもらっているんじゃないかと思います。
そこに器用に追従できる策士3人(Tp、ClとG)が曲と演奏スタイルに対して、つかず離れずの絶妙な絡みを見(魅)せてくれているという感じになるんでしょう。
極初期ジャズもそうたくさん聴いているわけではないのでこれまた偉そうなことは言えないのですが、おそらくこの(一聴、古臭いスタイルをノスタルジックに再演しているように聞こえる)演奏のなかにも、かなり現代ならではのアプローチがたくさん盛り込まれているんだと思います。(と言うところも飽きさせない要因と推測)
5曲目はBrad MehldauとAllen Toussaintのデュオ演奏で、Brad Mehldauの古いスタイルに合わせたピアノを聴けるのは珍しいんじゃないかと思います。
10曲目は、ごりごりのバラードをサブトーンを駆使しつつの雰囲気たっぷりな演奏をしている、ピアノとのデュオです。
これまたこういうJoshua Redmanを聴けるのはかなり珍しいんじゃないかと思います。
ということで、門外漢だらけな中で聴いているのではあるのですがなかなかクセものな好アルバムであることは間違いありません。
不思議(演者を見ればそうでもない?)に飽きない演奏ですし音も良いので、ゲストの動静に興味津々でも、策士の演奏に虎視眈々でも、いろんな思惑で購入してきても、充分楽しめる作品に仕上がっていると思います。
これだから落穂拾いは止められません(^^;;
Allen Toussaint "Bright Mississippi"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=3551107)
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