Robert Glasper "Canvas"

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Robert Glasperを回帰聴きしてます。
この前が、"In My Element"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59017774.html)。
最初が、最新作の"Double Booked"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58824746.html)でした。
新作2作はピアノトリオを核にして、きっちりピアノトリオを聴かせる構成になっていますが、今作は4つの曲でSAXだったりVOCALだったりを起用し、それをアルバムの中にちりばめているような構成になっています。

と言うメンツは以下の通り。
Robert Glasper(P)、Vicente Archer(B)、Damion Reid(Ds)
Mark Turner(Ts)(tracks 2, 8)
Bilal(Vo)(tracks 7, 10)
Kim Yvette Glasper(Vo)(track 10)

演奏曲は、以下の10曲。1曲(RIOT)だけ他人の曲を持ってきています。
1 Rise And Shine
2 Canvas
3 Portrait Of An Angel
4 Enoch's Meditation
5 Centerlude
6 Jelly's Da Beener
7 Chant
8 Riot
9 North Portland
10 I Remember

この盤でも、基本的には"比較的綺麗めな旋律が印象的な曲目を初め気分良く聴ける曲"が多い印象で、綺麗な旋律の綺麗なピアノと、"drumsのビートがしっかりした"ちょいと凝ったリズムの"流麗なピアノトリオジャズ"を演るうというのが当初からのRobert Glasperの考えていたことで、ほぼ間違いないかな?と感じられました。

中でも2曲目が好きです。この盤の個人的ベストはここかなぁ。
曲としては綺麗な旋律の美しい曲なんですが、後半Damion Reidが煽り出すと、全員のテンションがググッとあがって聴いてるこっちもテンション上がってくる感じが(^^)です。
ついでにMark Turnerが(この後半に限らず)なかなか良い味出しているのもポイント高いです。

そして、最後のKim Yvette Glaspeが入ったTrackで雰囲気をガラッと変えてブラックミュージックへのリスぺクトを披露してみせて終了。

この雰囲気を変えるところと、5曲目が1分程度でフェードアウトする曲で、こういう短い演奏が封入されていることも合わせて、若干の方向のブレはあるにしてもおおよそ同方向に向いたベクトル上での正常進化の途上で最新作まで到達していると言えそうです。

Robert Glasperの回帰聴きはこの辺までにして、この後は新作を周囲の評判を気にしつつ。。と言う感じで追いかけることになると思います。


Robert Glasper "Canvas" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/1454567)

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