Seamus Blake "Stranger Things Have Happened"

イメージ 1

Seamus Blakeの3枚目のリーダーアルバムのようで、FSNTでは唯一のリーダー作ということのようです。

メンツは以下の通り。最後に記載のGは3曲目だけ。基本はギタートリオ+管という編成になります。
SEAMUS BLAKE(Ts,Ss)、KURT ROSENWINKEL(G)、LARRY GRENADIER(B)、JORGE ROSSY(Ds)、JESSE HARRIS(G,3)

演奏曲は以下の通り。1曲を除いて彼のオリジナルのようです。
1. PERK
2. HOPPENSTANCE
3. NORTHERN LIGHT
4. TOKEN CELLO
5. EXTRANJERO
6. G.S.
7. TAURUS PEOPLE
8. OF OURS

演奏ですが、1曲目から(音楽としても演奏としても)挑戦的な楽曲からスタートしていまして、ウハウハしてしまいます。
メンツがそうそうたるものがある(リズム隊がBrad Mehldauの当初のトリオの2人。ギタリストが今をときめくKURT ROSENWINKEL。)ので基本的には相応の期待感を持って聴き始めたのですが、しっかりその期待に応えた演奏を繰り広げています。
当初、主役はリーダーと予想していたのですが、かなりギターが前面に出てくる比率が高く、時にギタートリオにしか聞こえないことが、いくどとなく表れます。
で、そのギタリストがKURT ROSENWINKELなわけですから、たまったもんじゃぁありません。

前半は直球勝負的な感じの曲(演奏)が多く、後半はちょいと変化球を入れたような感じになってきます。
criss crossのアルバムがアルバムを跨いでかなり似た傾向の演奏が連綿と続いていた印象に較べて、ピアノレスにした編成の違い(criss crossは、ギターもピアノもいる)からかイメージとしてはちょっと違うものを感じる演奏となっています。

個人的にブッ飛んだ"Live In Italy"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56127199.html)が、ギターを抜いたピアノトリオとの編成だったことを考えると、ピアノとギターはどちらか1人で充分ということなのかもしれません。
次回作からは、4人編成での演奏にしてくれると期待感が上がるんですが..。
特記事項として、1曲だけギター弾き語りな演奏が入ります。これが、アルバムの雰囲気を崩さず良いアクセント(インターバル)になっていて(個人的嗜好からすると驚きなことに)好感触に聴けるのでありました。

このアルバム、結構好きです。ベストは1曲目でしょうか。


Seamus Blake "Stranger Things Have Happened"(http://diskunion.net/jazz/ct/detail/FSNT063)

この記事へのコメント