John Tchicai "In Monk's Mood"

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John Tchicaiと言う人のことは、知りませんでした。
 ジョン・コルトレーンの『アセンション』への参加をはじめ、'60のフリージャズ界をリード。。
なんて文章をネット上で見つけました。

この盤も、どなたかかの2009年のベストで見て気になった盤となります。
が、新譜では買わず、中古を探しての購入です。
でも、フリージャズのコーナーにあるとは思いも寄りませんでした。
(てな程度の知識で購入したってことです。)

メンツは以下の通り、George Colligan,Billy Drummondは判りますね(^^;;
John Tchicai(as) George Colligan(p) Steve Laspina(b) Billy Drummond(ds)

収録曲は、下記10曲。2曲のオリジナル(6,9)と、1曲の他人の曲以外はThelonius Monkの曲が占めています。(タイトルがタイトルなので(^^;;)
1 Monk's Mood
2 Coming On The Hudson
3 Light Blue
4 Ugly Beauty
5 Round About Midnight
6 Cool Copy
7 Easy Street
8 Ruby My Dear
9 Ask Him Now
10 Monk's Mood

フリージャズのコーナーから拾ってきたという先入観だけで聴き始めたのですが、1曲めからバラードな演奏でのけぞってしまいます。
なので、当初はなんだ?なんだ??と思っているうちに聞き終わってしまった感じで..(汗)
数回聴いて、だいぶ耳に馴染んできました。とはいえ、特に難解な演奏をしているわけでもなく、なんの先入観もなければ、普通にスルスル入ってくるジャズ作品だと思います。
かつて、フリージャズの闘士として・・なんて聴くと、曲の途中で、グチャグチャになるか?と危惧してた部分もありますが、特にとんでもない事態に陥ることなく(若干、気配が見える程度)、フリージャズを毛嫌いしてる人でも全然問題なしの演奏に終始しています。

聴き馴染むに従って、John Tchicaiの滋味溢れる演奏にぐいぐいと引き込まれまして、いやぁ良いサックスを演奏される方だとほれぼれしてしまいます。
George Colliganはオルガンとピアノが半々くらいの使用頻度でしょうか。Thelonius Monk集だからといって、あまりピアノに固執してないところが逆に好感触に感じます。で、これまた良いバッキングをしていまして唸ります。

オリジナル2曲は、Thelonius Monkを意識して作られている感じを受けますが、特に6曲目はフリーな雰囲気を感じさせ、この辺出自が出来しているのか?とか感じてしまいました。
最初と最後に同じ曲(Monk's Mood)を配しているのは、お気に入りの曲ということなんでしょうかね。
後の演奏のほうが、しっとりじっくり取り組んでいる演奏になっています。エンディングとしては◎と思います。

フリーの闘士がバラードに臨むというとArchie Sheppを思い出すのですが、実は未聴。こんな感じの演奏集なんでしょうかね?


John Tchicai "In Monk's Mood"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3687923)

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