Kevin Hays "Live at Smalls"

"Live at Smalls"と題したアルバム群が"どどん"とリリースされる情報は、結構早い時期から見つけて気になってはいたのです。
リリース情報は6枚分あったのですが、当初からRyan Kisor、Kevin Hays、David Kikoskiの3枚が上位にいて、
他の3枚は(知らない人だと言うのが最大の理由で)下位につけてありました。
が、なんとなく様子を見てからと静観しておりましたところ、リリース直後の店頭でRyan Kisorの音源が鳴っているのを聴いて、俄然購買意欲が沸いてきて、その場で買わず家に帰ってからネットで発注をいたしました。
ここで、発注量多めなのもあって、2枚に厳選したときにDavid Kikoskiが落っこちて
Ryan Kisor盤、Kevin Hays盤の2枚を購入しています。
ということで、最初に買った2枚の内の片割れ、Kevin Hays盤です。
メンツは以下の通り、なかなか強力な布陣です。
KEVIN HAYS(P)、DOUG WEISS(B)、BILL STEWART(Ds)
演奏曲。3曲のオリジナルと4曲の他人の曲。1曲は本人編曲としっかり書いてあって、ちょっと興味を惹かれます。
1 CHERYL
2 THE ANNIVERSARY WALTZ
3 LOVING YOU
4 SCO MORE BLUES
5 LUDIS TONALIS (ARR.BY HAYS)
6 SWEET AND LOVELY
7 THE DREAMER
録音がちょっと粗めな雰囲気があるのですが、それがライブの荒々しさを感じさせて逆に好感触。
近年のピアノトリオというと、綺麗な音で綺麗な旋律が奏でられ温度感低めになるものが多いのですがこのトリオはかなり温度感高めな演奏をしてくれてまして、さらにライブなので熱さ倍増ってな感じ。
それだけで満足度はかなり高いです。
2曲目のAnniversary Waltzは、美しく青きドナウですね。これも最初はまっとうに弾いているのですが、途中からなかなか挑戦的なアプローチになって楽しい演奏です。
本人編曲の5曲目は、元はクラシックなんですか?全然、そんな雰囲気を感じさせないオリジナル曲を演っているような印象。なかなか良い仕上がりをみせてきます。
演奏は、最初ゆっくり聴かせる演奏から入って、だんだんテンションがあがるパターンが多いのですが、いかんせん1曲目のテンションまでは上がりきらないのがたまにきず。
とはいえ、3者入魂の演奏はしっかり感じられ、聴き込めば聴き込むほどに満足度が増してくる演奏という感じです。
Kevin Hays "Live at Smalls" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3741520)
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