David Binney "Aliso"

イメージ 1

Criss Cross盤は概ね全部買いしても安心なレーベルと言えると思いますが、他にもいろいろ聴きたいという欲求が勝り、発売予定のリストの中から"これは!!"というものを数枚選んで買っています。
今回は、Lage LundとこのDavid Binney盤の2枚を選びました。
Lage Lund盤は、メンツもさることながらリーダーの成長が興味の一部にあるわけでありますが、こちらのDavid Binney盤は純粋にメンツ買いです。しかもたった1人(笑)

そのメンツは以下の通り。お目当ては当然のWayne Krantzになります。
David Binney(as) Wayne Krantz(g) Jacob Sacks(p) John Escreet(p) Eivind Opsvik(b) Dan Weiss(ds)

演奏曲は下記9曲。オリジナルが4曲。往年の有名人のオリジナルが5曲です。w.shorterの曲が2つ入ってるのが特筆事項でしょうか
1 Aliso
2 A Day In Music
3 Toy Tune
4 Strata
5 Teru
6 Fuchsia Swing Song
7 Bar Life
8 Think Of One
9 Africa

楽曲は、現代NYぽい(8/16ビート基調の)曲と、伝統的4ビート(の系統の曲)が半々くらいの割合で含まれています。
肝心のWayne Krantzですが、残念ながらすべての曲で演奏しているわけではないようです。
が、彼の存在感は抜群で、正直このアルバムの楽曲にはマッチしない演奏であると思っていますが、彼のソロが始まると完全に演奏がw.k.色に変わってしまいます。
それでも彼を起用しているのはDavid BinneyがWayne Krantzを相当気に入っているということなんでしょう。
もしかしたら空耳かも知れませんが、数曲においてWayne Krantzの音が聞こえた直後にDavid Binneyの音に勢いがついて熱い演奏が繰り広げられているように感じられる部分すらあります。

全体的には、このDavid Binneyの熱い演奏を楽しむのが真骨頂と言う感じの仕上がりになっています。
1曲目後半とか、かなり強烈な演奏が楽しめます。
2種の曲が、とっかえひっかえ出てくるような感じではありますが、その時々に飛び出すWayne Krantzの個性が突出しているので、曲調の違いが違和感になる感じは希薄ですかねぇ。
総じて、良くも悪くもWayne Krantzの個性が飛び抜けたアルバムであることは間違いありません。

個人的ベストは、当初お目当てのWayne Krantzを差しおいて、6曲目の早い4ビートですかねぇ..


David Binney "Aliso" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3739561)

この記事へのコメント