John Mclaughlin "To The One"

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John Mclaughlinのリーダー作は、このblogだと
 "Industrial Zen"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a35395082.html)
 "Floating Point"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a53563833.html)
に続いての3枚目となります。
この間に"Sleep Easy Baby"という作品があって、ここのコメントに踊らされたのは3年前の冬のことでした(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a44686393.html)(笑)
※この間映像作品とかオフィシャルbootとかあったようですが(たぶん)未チェックです。

メンツは以下の通り、これが現在の彼のレギュラーバンドということで良いようです。
John McLaughlin(G)、Gary Husband(key,Ds)、Etienne M'Bappe(B)、Mark Mondesir(Ds)

演奏曲は下記6曲で40分くらい。前作、前々作が8曲なので、ちょっと少ないイメージがあります。
1 Discovery
2 Special Beings
3 The Fine Line
4 Lost And Found
5 Recovery
6 To the One

1曲目の最初のベースの音で、思わず笑みがもれます。
でそのまま、高速でメロデイアスなベースと叩きまくりのドラムとで全体を強引に作り上げていくような演奏に圧倒されます。
すぐに主役のJohn MclaughlinはJohn Mclaughlinでございますな音とフレーズで参戦。これだけで最初の笑みがニヤニヤと続いてしまいます。
まったくもって(良い意味でも悪い意味でも)John Mclaughlinを聴いています。な状況にいやおうなしに引きずり込まれてしまいます(笑)。

全体に、タイトなリズムが気持ちよいアルバムというイメージで、良くも悪くもカッコ付き「John Mclaughlin」ワールド全開炸裂盤であることに間違いはありません。
そう言う意味では40分という収録時間は絶妙かも知れないっす。

個人的な特筆はGary Husbandのkeyソロがなかなか良い味を出していることにつきます。
Gary Husbandと言えば"Hotwired"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57220255.html)でもpianoを弾いてますが、管が強いアルバムなのであまり強烈な印象は感じなかったのですが、ここではこんなに良いソロ弾けるならもっと前面に出してってくらい良い演奏してくれてます。
極端なこと言えばGary Husbandだけ聴いてても1枚聴き通せます。

新機軸を期待する向きには不評になるんでしょうが、若いメンツの演奏を楽しむという視点でとらえれば、それでも充分と言えるくらいの力を持った演奏が(金太郎飴的萎えの)相当部分をカバーしていると言えると思います。
御大も若いエキスを吸い取って妖気発散しまくってますし..(笑)

そう言う意味でも1曲目をこの盤の象徴としてベストとさせていただきたいと思います。


John Mclaughlin "To The One"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3790058)

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