Jason Moran "ten"

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Jason Moranという名前はかなり以前から知っていましたが、アルバムを買おうと思ったことがなく、中古で見かけてもなぜかあまり食指を動かされず、今まで1枚も買ったことがない人でありました。(ちょっと聴きはあったと思うが)
先日の新譜試聴会(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59624908.html)で、ふとそろそろ買っても良い頃かと思いついて今回の盤を買ってきた次第であります。

メンツは、以下の通りのトリオ編成。なんか最近Nasheet Waitsの名前をよく見るようになった気がするのは気のせいか?
Jason Moran(P)、Tarus Mateen(B)、Nasheet Waits(Ds)

演奏曲ですが、オリジナルが7曲。その他6曲という布陣になります。
1 Blue Blocks
2 RFK In The Land Of Aartheid
3 Feedback Pt.2
4 Crepuscule With Nellie
5 Study No.6
6 Pas De Deux - Lines Ballet
7 Study No.6
8 Gangsterism Over 10 Years
9 Big Stuff
10 Play To Live
11 The Subtle One
12 To Bob Vatel Of Paris
13 Old Babies

演奏ですが、なかなか挑戦的な曲が並んでいまして好き嫌いが結構はっきりする部分があるように感じます。
できるだけ、気を張って音楽に集中するような感じで聴くことが吉のような感じ。逆に言うと意識が音楽に向かなくなると、モーダルな演奏が多くさらに少し前衛な雰囲気を醸しているので単調に感じる部分が多いのか、一気に聞き流しモードに入っちゃうような感じがありますかねぇ。

とはいえ、しっかり集中して聴いていると各人のダイナミックなアプローチがなかなか面白く、また安易に次の展開を読ませないところがありまして、その辺が緊張感とワクワク感を絶妙にミックスした感じを抱かせてくれて好感触であります。
昨今のピアノトリオというと3者対等な場合が多いイメージですが、この盤ではJason Moranが主役でしょう。
ドラム、ベースもかなり積極的に絡んできてはいますが、自発的と言うよりは絡んでくるとか煽るとか"従"を意味する言葉で表現したくなるような演奏と感じています。
が、おそらくこのバランスがこのバンドの基本スタイルだと感じられるくらいにはしっくりきてはいます。
9曲目とか12曲目とかのリリカルなテーマからソロに入ってフリーも含めて縦横無尽にいろいろな技(?)が飛び出してくるような演奏が何だかとっても楽しいです。この辺が彼らの真骨頂だったら良いんですが、個人的にはとっても好きな感じです。


13曲目が変な演奏で 赤ちゃんの声からインスピレーションしたようなピアノソロが約1分。その後1分弱程度のブランクがあって、リリカルなテーマの4分くらいの曲が入っているんですが、あの最初の1分の演奏は・・・(悩)


個人的には、その9曲目の演奏がなんか気になるというか好きな感じというか。。
この盤は後半のほうの展開が好きです。


Jason Moran "ten"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3832147)

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