Eli Degibri "Israeli Song"

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Eli Degibriの新作は、どうしちゃったの?というくらい豪華な面々を従えての1ホーン作品です。
しかも、(比較的安価とはいえ)国内盤限定流通仕様というおまけつき。

メンツも、どうしちゃったの?というくらい豪華な布陣を揃えています。ホントにどうしちゃったんだろう。
Eli Degibri(Ts,Ss)、Brad Mehldau(P)、Ron Carter(B)、Al Foster(Ds)

演奏曲は、共作含むオリジナルが6曲、メンバーの曲が1曲ずつ。往年の曲2つという布陣です。
1 Unrequited
2 Mr. R.C.
3 Judy the dog
4 Jealous Eyes
5 Manic Depressive
6 Bebop
7 Liora
8 Look what you do to me
9 Third Plane
10 Somewhere Over The Rainbow
11 Israeli Song

1曲目がBrad Mehldauの名曲なのですが、丁寧に演奏しないと、ただの辛気くさい曲になるところをかなり丁寧にテーマを演奏することで、この曲の良さをしっかりと出すお膳立てをすると、Brad Mehldauも呼応するように集中力と多少の緊張感を感じさせる良いソロで応酬してくると言う感じで、最初から凄い盤を予感させる演奏からスタートです。

おそらくこの盤は往年のジャズを知っている最後の世代との共演をすることで、ジャズの真髄を体感するために自身でセッティングしたアルバムであると推測しているのですが、Eli DegibriにとってもBrad Mehldauにとっても、凄い経験になるんじゃないかと推測している次第であります。

という意味に於いて、この後も4ビート基調の王道にかなり近いところのジャズが多く出てきて、巨匠のリズムの上で、叱られてるのか、煽られているのか、蹴飛ばされているのか、嗾けられてるのかってくらいに、粗くならないところで、ほどよく熱い演奏を丁寧に繰り広げています。

(往々にして、私が好きになるような)勢いに任せた熱い熱い演奏を丁々発止に繰り広げるなんてのを期待すると、肩透かしなんですが、4ビートをじっくりしっかり丁寧に料理していくのを楽しむ感じで聴くとこの上ない極上の演奏を楽しむことが出来るんじゃないかと思います。
さらに、7、11曲目では巨匠抜きのバラード演奏を演っておりまして、特に11曲目のBrad Mehldauはなんだとっても良いソロを弾いていましてこれまた見逃せません。

巨匠もあからさまに手を抜くような気のない演奏をするようなこともなく、しっかり若手中堅のフロント奏者に胸を借して、後進育成の一助を担っていることを意識させる演奏を繰り広げています。

この後、この2人が1皮も2皮も剥けた、どころでなく大化けして凄いミュージシャンになっていくことを切に願う次第であります。

個人的には、最後の2人での演奏になんだか惹かれるのでありました。ということでこれがベスト。


この盤は、国内先行販売で\2,000-でしたが、輸入盤の情報が最近出て9/28発売\1,500-を下回る価格が出てます。
Eli Degibri "Israeli Song"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3847947)

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