Walter Smith III "Live in Paris"

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この盤も、前回の新譜試聴会で気になった盤となります。
えらくゴリゴリした演奏で、思わず全貌を聴きたくなったのでありました。

メンツは以下の通り。主役は初だと思いますが、Ambrose AkinmusireはLinda Oh "ENTRY"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59498604.html)で
経験しています。
Aaron Goldbergも、過去いろいろな盤で経験しているはずではありますが..

Walter Smith (Ts)、Ambrose Akinmusire(Tp)、Aaron Goldberg(P)、Matt Brewer(B)、Marcus Gilmore(Ds)

演奏曲は、メンバーオリジナルが5曲にStablematesに他1曲という構成。
1 Blues
2 Bass Solo
3 Aroca
4 Himorme
5 Stablemates
6 Shed
7 Cyclic Episode

ここのところ、Seamus Blake, Marcus Stricklandを筆頭にSAXに逸材が多いと感じていたところに、もう1人凄いヤツが現れたというのが最初の感想です。
前2者よりも野性味が強いがJames Carter程ではないところが立ち位置か? 豪放的で荒々しくも程良く抑制された演奏は個人的にはかなり気に入ってしまいました。

大勢はモーダルな楽曲の中で各人が自由に演奏をするような演奏で、ライブなので、かなり温度感高く、丁々発止、挑戦な演奏が続き、この手の演奏が好きな人にはたまらないものがあります。

Ambrose Akinmusireは、前出Linda Oh "ENTRY"でのイメージそのままのソロを繰り広げていて、今後も見逃せないなぁと..。
実は、Aaron Goldbergをこの盤で注目することになりまして(かなり遅れている。)、過去に参加作をいくつか聴いているにも関わらずあまり琴線に引っかかってこなかったのですが、この盤でのその独特なフレーズが心地よく響いてきまして、この後リーダー作も買っちゃってます。OAM Trio with Marc Turnerの旧作も買っちゃいました。

ライブ盤ということでドラムが良いと全部良いと言うところもあると思うが、この盤もご多分に漏れずにその傾向を持っていてドラムを聴いているだけでも1枚保つんじゃないかと感じる部分も..

5曲目で有名曲Stablematesが入ってくるがTsとTpでテーマをずらして演奏するというアレンジを施しているが、これが他の曲でのモーダルな演奏にマッチしていて良い感じであります。

こういうライブを生で聴けると満足度はかなり高いんだろうなぁと想像しちゃいます。

Walter Smith 靴呂海慮criss crossでリーダー作がリリースされますが、レーベル色とスタジオ録音であることを考えると、ここまでの凄さをきたいしちゃぁダメだろうなぁ.. でも買うけど


Walter Smith III "Live in Paris" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3799574)

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