Bill Frisell "Beautiful Dreams"

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Bill Frisellの新作はギター、ビオラ、ドラムでのトリオ作品です。
この盤からレーベルがSAVOYに変わっています。


前作(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56244807.html)ではJenny Scheinman
その前(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a54304065.html)は、Vln,Viola,Celloの3弦と、ここのところ弦楽器をいれたユニットでの活動が目立っている印象があります。

メンツは以下の通り。
BILL FRISELL(G)、EYVIND KANG(Viola)、RUDY ROYSTON(Ds)

演奏曲は多くて16曲。概ね3分平均くらいになるんじゃないかと思います。10曲がオリジナルでその他6曲です。
タイトルからは(私は)判らなくても、良く知ってる曲がちょこちょこ入ってます。
Beautiful DreamerはCMに使われてましたねぇ

1. Love Sick
2. Winslow Homer
3. Beautiful Dreamer (for Karle Seydel)
4. A Worthy Endeavor (for Cajori)
5. It1s Nobody's Fault But Mine
6. Baby Cry
7. Benny's Bugle
8. Tea For Two
9. No Time To Cry
10. Better Than A Machine (for Vic Chesnutt)
11. Goin1 Out Of My Head
12. Worried Woman
13. Keep On The Sunny Side
14. Sweetie
15. All We Can Do
16. Who Was That Girl?

演奏ですが、(前作でも書いているのですが)Bill Frisellのギター音がなんだかより実体感が増してきているように感じているのですが、気のせいか..

相変わらずのBill Frisell調といえばその範疇になるのかも知れないが、本作品はもっとオールドアメリカンな雰囲気が強くなって来ているように感じています。

今回は、3者の力関係が少し変わっている印象で、主役をViolaに渡して、主旋律の主なところはViolaが持っているようなイメージ。
ただ、そのViolaを弓弾きだけでなくピチカートも多用することで、音の多彩さを出しているのが良いアクセントになっていると感じられます。

繰り返すようですが、相変わらずのBill Frisell調といえばその範疇には入るんだと思います。
思いますが、徐々にいろいろ変化している感じはありますね。
具体的には、幽玄的な感じがだんだん減ってきていて、より実体感のある印象へと変わってきています。
それに、編成とは(ギター、ビオラ、ドラムというのは異端感強いという意味で)うらはらに、かなりまっとうにオールドアメリカンな奮起を持った曲に取り組んでいている感じがありまして、この辺もイメージの変化に荷担している範疇なのでしょう。

でも、正直なところ(個人的には)そろそろ飽きが出てきているような部分も。。
だからと言うわけでもないでしょうが、現時点でもHMVでの発売はありませんですぅ。。

Bill Frisell "Beautiful Dreams"(http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ100830-55)

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