OAM Trio "Trilingual"

イメージ 1

Aaron Goldbergを求めていろいろ買い漁っています。
ということで、FSNTから出ていて、昨今Mark Turner入りの作品をリリースしたOAM Trioの1作目です。
Mark Turner入りの1作目(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59829623.html)が2001年ですから

う~、ちょっとまとめたくなった。とりあえず、OAM Trioのところだけ。
"現在はドラムのマーク・ミラルタがスペインに帰ってしまったとのことで、メンバーがヨーロッパに出向いた時に演奏されるユニット"ということになってしまっているようで、ちょっともったいない状況にあります。
Aaron Goldbergがソロ名義で立派なアルバムを出していますし、もうこのメンツでの新録アルバムも期待
できないんでしょうかねぇ..。

OAM Trio "Trilingual" 2000年 (http://www.hmv.co.jp/product/detail/580819)
OAM Trio & Mark Turner "LIVE IN SEVILLA" 2001年 (http://www.hmv.co.jp/product/detail/1929896)
OAM Trio "Flow" 2002年 (http://www.hmv.co.jp/product/detail/196903)
OAM Trio & Mark Turner "Now And Here" 2003年 (http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=3892124)

メンツは、そう言うわけで鉄壁(?)の下記3人となります。
Aaron Goldberg(P)、Omer Avital(B)、Marc Miralta(Ds)

演奏曲は、下記8曲。メンバーの誰かのオリジナルが4曲。各人1曲で、Aaron Goldbergがもう1曲でした。
他は、coltraneの3曲目。Gillespieの5曲目。Parkerの7曲目などといった感じ。
1 The Loneliest Marc
2 Bismillah
3 26-2
4 Never Let Me Go
5 Woody 'N You
6 Sea Shantey
7 Devil Head
8 Cheryl

演奏ですが、Aaron Goldberg名義のトリオ作よりもアグレッシブな印象です。一般には"Home"よりこちらのほうがウケが良いんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょうかね。

Omer Avitalのときにゴリゴリ、ときにメロディアスと変幻自在なベースとMarc Miraltaのドラマチックでありながらちょっと緩いドラム、Aaron Goldbergの饒舌ではないが言いたいことは言っているピアノがバランス良く・・・

ユニット名をつけていることから3者対等のバンドであることは容易に想像できますが、特に誰が主役と言うことも、誰かの出現率が取り立てて高い(通常はピアノが高くなるもんでしょう)ということのない演奏が繰り広げられます。
特に誰かが誰かを意図的に煽るような所作は感じられず、3者がそれぞれ自身の音楽を、磨き上げているなかで双方が双方を刺激し合って高まっていくようなイメージを持ちました。
(ちなみに、アルバムタイトルのTrilingualはバイリンガルの3カ国語版ということだそうです)

とはいえ、Aaron Goldbergは管入りで映える逸材と思っているのですが、ここでもそれを感じる部分ってのは、実はありまして..。
当然、ここでも充分に良い演奏をしてはいるのですが、ちょっとインスピレーションが単調に感じるというか、美しさ追求に走って熱さがちょいと足りていないかなぁと感じる部分があるのではありますが..。

でも、これは個人的嗜好の範疇での話でしょうね。この演奏聴いてこう感じるのも、ちょっと天の邪鬼な


OAM Trio "Trilingual"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/580819)

この記事へのコメント