Chick Corea, Stanley Clarke, Lenny White "Forever"
Chick Coreaの新作なんですが、この盤は国内でしかリリースされていないようで、Chick CoreaのHP(http://www.chickcorea.com/)にも掲載がありません。
HMVには"日本先行発売"なんて記載がありますが、きっと本国含めリリースされないんじゃないかと勘ぐっています。ってくらい、日本だけ発売の盤って多い印象です、彼の場合。
最近のChick Coreaのアルバムは、懐古的というか近年のBeach BoysかVenturesか?ってな感じのものが多いのですが、この盤もそのご多聞に漏れずの懐古的な雰囲気に包まれたアルバムといえるでしょう。
2枚組ですが、1枚目がトリオでのアコースティック基調な演奏。2枚目がゲストをむかえたエレクトリック基調の演奏となっています。
で、メンツは以下の通りとなります。
Chick Corea(P)、Stanley Clarke(B)、Lenny White(Ds)
Bill Connors(G)Disc 2: 2, 7, 8, 9
Jean Luc Ponty(Vln)Disc 2: 4, 5, 7, 8, 9
Chaka Khan(Vo)Disc 2: 6, 7
演奏曲は以下の通り。懐古的アルバムのメインストリームな楽曲がずらりと並んでいる印象ですね(笑)
Disk1
1 On Green Dolphin Street
2 Waltz For Debby
3 Bud Powell
4 La Cancion de Sofia
5 Windows
6 Hackensack
7 No Mystery
8 Senor Mouse
Disk2
1 Captain Marvel
2 Senor Mouse
3 Crescent
4 Armando's Rhumba
5 Renaissance
6 High Wire - The Aerialist
7 I Loves You Porgy
8 After The Cosmic Rain
9 Space Circus
10 500 Miles High
演奏ですが、こなれた名手がお馴染みの面々とお馴染みのこなれた名曲を演奏しているわけでありますから、良くも悪くもこなれた演奏でありながら、聴きどころをしっかり抑えた演奏をしているわけであります。
懐古的アルバムの場合、Chick Coreaのアルバムは、スタンダード(とその周辺の)曲とchick coreaのオリジナルが並ぶ構図になり易いのですが、そうなると完全にchick coreaのオリジナルのほうに分がありましてオリジナル曲の良さと楽しさが映えるところがありまして、この盤でもオリジナルのほうがベタ過ぎて笑っちゃう(苦笑含む)ところも含めて、印象はとっても強いと感じられます。
両方に入っているSenor Mouse(2枚目の演奏)が、間違いなく1日中頭のなかを巡っていた日がありました(笑)
聴く前は、どうしても食傷気味だったり、今さら感を感じたり、聴かなくても聴いた気になったりで、購入意欲はなかなか湧かない(事実、この盤あまり買う気は無かったのだが、皆さんの評判はよろしいし、とさんざんに悩んだ末での購入(しかもポイント交換))のでありますが、聴いてしまえば水準以上のクオリティは持っていて、がっかりと言うことには絶対にならないところが悔しくもあり、感嘆するところでもあるわけであります。
1枚目と2枚目のどちらが良いか?。。
いろいろな意味で派手さは2枚目なんですが、1枚目のツボを抑えた演奏もなかなか捨て難いところがありまして..個人的には1枚目を取りたいです。
Chick Corea, Stanley Clarke, Lenny White "Forever"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3844830)
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