Helen Sung "Going Express"

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Helen Sungのアルバムは個人的には3枚目のようです。
Helen Sung "HELENISTIQUE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a49437835.html)
Helen Sung "Sung Bird"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a52297933.html)
彼女自身のリーダー作としては、4枚目(他に"Push")になるようです。
2009年2月17日 JAZZ STANDARDでのライブ収録です。

メンツは、これまで管というとMarcus Striclandを起用していたのが、今回はSeamus Blakeに変わっています。
ベースにLonnie Plaxicoを起用しているのが特記事項。過去"Live At The 5: 01 Jazz Bar"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a51792443.html)、"Live at The Zinc Bar New York"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a50660227.html)でぶっ飛んだライブを聴かせてくれていたのですが、昨年リーダー作"Ancestral Devotion"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58329550.html)が出ましたがあまり話題にならず、自分も消極的発言してますね。が、ライブなのでちょっと期待度高いです。
ドラムにリーダー作録音前後で、きっとノリノリのEric Harlandが入っています。
と、なかなか興味深いメンツだったりします。
Helen Sung(P)、Seamus Blake(Ss,Ts)、Lonnie Plaxico(B)、Eric Harland(Ds)

演奏曲は以下の通り。オリジナルが3、モンクが2、有名曲が2、Meshell Ndegeocelloが1曲という布陣です。
1 Going Express
2 Bitter
3 Love for Sale
4 Hope Springs Eternally
5 In Walked Bud
6 Eronel
7 Bittersweet
8 Lotus Blossom

演奏ですが、ほどよく肩の力が抜けたような感じの演奏で、ライブの(演る側も聴く側も)楽しんでいる感じが出ていて好印象です。
楽曲もモンク、ポーター、ストレイホーンと聴き馴染みのある曲が半分を占めるので、気分的に楽に聴ける感じに仕上がっています。

その分、がむしゃら感というか、ブチ切れの演奏という感じは希薄になるのですが、だらけた演奏ではないのでそこそこの心地よい程度の緊張感は感じられます。
これだけのメンツが揃うと気分的には、それでお腹いっぱい感があるのですが、そこを、この楽しい雰囲気で
Helen Sung、Seamus Blakeのフロントが前面で目立つのはとうぜんですが、さすがにリーダーのHelen Sungの露出が多い感じはありますが、挑戦的なフレーズで全体を煽っているのが感じられて、思わず笑みがこぼれます。
Lonnie Plaxicoの相変わらずの硬質なベースラインが全体を締めて鼓舞して、こういうのを聴くと彼のリーダーライブ盤はコンスタントにリリースされていても良いとは感じるのですが.. (きちんと買いますよ。多分)

でもって、Eric Harland。リーダー作は2008年の10月に録音されているので、もうすぐ出るぞとウキウキな状況なんだと思いますが、ここでもしっかりと良い演奏を聴かせてくれます。ここぞという時の暴れ具合は、鳥肌モンであります。

前にも書きましたが、ライブ一発録りが多いですが、個人的にはやっぱりウハウハなのでありました..(^^)


でも、このジャケは安易過ぎ!?。。。あまり買う気を起こさせませんね..orz


Helen Sung "Going Express" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3891587)

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