Peter Beets "Chopin Meets The Blues"
メンツは、ピアノトリオ+ギターという構成で、リズム隊が強力なところが特筆になるんでしょう。
Peter Beets(P)、Joe Cohn(G)、Reuben Rogers(B)、Greg Hutchinson(Ds)
演奏曲は、そういうわけでショパンの曲なので、こんなタイトルが並びます。
1 Nocturne in E flat major, Op. 9/2
2 Nocturne in F minor, Op. 55/1 (take1)
3 Mazurka in A minor, Op. 17/4
4 Prelude in B minor, Op. 28/6
5 Prelude in E minor, Op. 28/4
6 Nocturne in B major, Op. 9/3
7 Waltz in C sharp minor, Op. 64/2
8 Nocturne in F minor, Op. 55/1 (take2)
曲は、知ってるのがおおよそ半分くらいという感じでしたが、大半はテーマ旋律からコードをつけてアレンジ入れて4ビートのジャズにしっくりするように変更を加えているので、もしかしたら知っているのに気がついていないのがあるかも。。
特に3曲目のスパニッシュアレンジは、原曲がよくわからん。わからん気がする。でもそれくらいスパニッシュアレンジ(ていうか、La Fiesta)が板についていて、笑っちゃいますね。
4曲目も極端にテンポを落としているのかも..
ショパンというとソロピアノというのが世間一般の印象になると思いますが、ジャズにするのにベースとドラムは必須であるというのは常套手段的によくわかるのですが、そこのギターを入れたのがこのアルバムの勝因で、ギターが主旋律を奏でることで、かなり元曲のイメージ(先入観)を払拭しつつ、原曲を感じる演奏を楽しめていると思います。
で、アレンジが秀逸なので、"これ本当に原曲がクラシックなの?"というくらい、しっくりとジャズの演奏として(若干、カクテル**な雰囲気が残る部分もあるが..)成り立っています。
この盤のハイライトはギターでしょう。そのギターがなによりも良い味出しています。
昨年、リーダー作(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3517701)が出ていますが、完全に見逃しています。
探して買ってしまうかも..
全体にテーマ旋律をしっかりなぞってはいますが、ジャズにしっくりくるように良い感じに作り替えているので、そこはかとなくショパンを感じつつジャズを聴いている(主役はジャズ)って雰囲気を醸しています。
アレンジがなかなか秀逸なので、もっと有名曲(子犬、革命、英雄、雨だれとか)だらけだったらおもしろかったのにと思うのは..(有名曲だらけだと食傷かしら?)
テーマが終わって、アドリブになると全体のテンションが1段上がったように感じられるのはご愛嬌ってことで..(笑)
Peter Beets "Chopin Meets The Blues"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3886780/)
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