Myron Walden "Countryfied"

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Myron Waldenの2010年9月リリースのアルバムです。
amazonだったか、HMVだったかをいろいろ漁っているときに目に付いたアルバムで、oz noyの参加が気になった盤です。
Myron Walden自体は、"Higher Ground"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a53664228.html)というアルバムと、Kendrick Scott盤、Brian Blade盤などで聴いていた人となります。

日本ではユニオン扱いの国内盤しかなく、輸入盤を待つか直接買うかといろいろ考えていたら中古で見つけて"シメシメ"と買い込んできた次第であります。

メンツは、オルガン入りのサックストリオ+ギターという構成で、5曲目だけメンツが入れ替わります。
Myron Walden(Ts)、Oz Noy(G)、Ron Oswanski(Org)、Kenneth Salters(Ds)
track 5
Myron Walden(Ts)、Jared Gold(Org)、Steven Elliot(G)、Kenneth Salters(Ds)

演奏曲は下記11曲で、全部Myron Waldenのオリジナルのようです。
1 Countryfied
2 What Will Be Will Be
3 I Cain't Do Nomore
4 Through It All
5 Between Us
6 When My Body Gets Weak
7 Double Dippin'
8 Before You
9 I Get Lonely Sometimes
10 If It Wasn't For My Pride
11 Happy Feet

全体のイメージとしては、ゴリゴリのジャズというよりはかなりスムースジャズに近い演奏と感じています。
丁々発止、緊張感、緊迫感、ブロー、熱気と言う言葉が思い浮かぶ感じではないです。
メローでポップな美メロを持った曲を、きっちり丁寧な演奏と、歌い上げ系のソロでもって盛り上げていると言いますか..。
軽く聴いていると、そこそこ良い感じの演奏と感じられますが、個人的にはちょいとガッツ不足な感じが否めないっす。 もしかしたら、黒さが足りないのかも..
イメージ的には、往年のDavid Sanbornの志向を彷彿とさせる感じになるんですかねぇ..
でも、もっとバラード系のスローな曲が多い感じです。恋人達のBGM的な音楽というとイメージをつかみやすいかも(笑)

全体でなく個々で聴けば、各楽器それぞれの演奏自体はそんな悪い感じではなく..。
organの軽快で心地よさを感じさせる演奏は爽快な気分を感じさせて好感触だし(多少あっさりな感じがするとも言える。黒さ(粘り)は、ほぼ皆無です。)
Oz Noyのロックなソロ、リフは格好良い!!と感じる瞬間が多々ありますし、演奏にメリハリを与えて全体を引き締めている部分が多くあるんじゃないかと思います。
Myron WaldenもDavid Sanbornほどではないにしても、泣きの入ったメローな雰囲気作りは(個人の嗜好とは別のところで)良い味出してるなぁと思わせるものはあります。

調和を大切にした演奏という感じが安心して身を委ねられる演奏ということになるんでしょうが、ジャズばっかりいろいろ聴いてる身としては、ちょっと物足りなさを感じる内容ってことになってしまいます。
後半で、ちょっとだけ温度感高めの曲がはいっていますが、もうちょっと多くても良いと思うんですが..。
で、最後はボーナストラックということになってますが、こういう感じがもっと多ければ良いのだ!!
6曲目とか個人的には好きな感じですが、これがボーナストラックな演奏の間に挟まっていたらより映えるんじゃないかと思う次第であります。


Myron Walden "Countryfied" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3910086)

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