Jim Hall / Joey Baron "Conversations"

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Jim HallのDUOシリーズ第*弾って感じなんでしょうか。ちょっと探して下記3つが見つかりました。
他にも探すといろいろ見つかりそうです。結構やってるんですね。
Pat Methenyとの"Jim Hall / Pat Metheny"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/801157)
Enrico Pieranunziとの"Duologues"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1462789)
Bill Frisellとの"Hemispheres"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56244807.html)
個人的にはPat Metheny、Bill Frisellに続く3枚目の入手になるはずです。

ということで、メンツは下記2人。ドラムとのデュオは初なんですかねぇ..
Jim Hall(G)、Joey Baron(Ds)

演奏曲は以下の通り。2曲の有名曲にそれぞれの1曲ずつと残りは共作になっています。
きっと、即興ってことなんでしょう。
1 Bag's Groove
2 Reinhardt
3 Pollock
4 Conversations
5 Ballad Painting
6 What If?
7 In Repose
8 Uncle Ed
9 Safari
10 Monet
11 Travelogue
12 At Sea
13 St. Thomas
14 Pocketful of Change
15 Time

のっけドラムソロからのスタートなのですが、すぐに出てくるシンバルのリアル感に鳥肌が立つような感じを受けると、その直後のユルいバスドラの反響音で、ヤられます。
2人だけでの演奏なので、音の良さが際立つというか、楽器の1音1音の粒立ちの良さに耳を傾けざるを得ないような状況に追い込まれ、そのまま身を委ねると得も言われぬ快感を味わえるという首尾であります。
最初3曲が1フレーズ程度といっても良いくらいに短い曲が並び、走馬燈のようにいろいろな音世界が巡る感じで、このアルバムのイントロを飾っているような印象を持ちます。
4曲目で本編のはじまりといった感じになりまして、この4曲目が実はあまりとっつきが良い感じではないのですが、イントロで耳ができあがっちゃってるので、その余談を許さない展開についつい耳を引き寄せられると..。

Jim Hallも80歳近いと思いますが、とってもキレの良いギターを聴かせてくれており、音の良さとあいまって、ギターサウンドのおいしいところをしっかりと伝えてくれています。
ドラムの音もそのアタック音のど迫力な部分をしっかりとらまえていて、音だけでそうとう楽しませてくれます。

で、その2人が絡んだ多少の緊張感を感じさせつつのコラボレーションが、これまた堪らないわけであります。
音楽としては、いわゆる即興的な演奏でリズムを感じさせるような場面は少なく、また勢いで引き倒すような場面もなく、きっちりと音楽(と、楽器と、相手)と対峙しているような感じで、達観した人生の奥深さを垣間見せてくれるような・・というと言い過ぎか いろいろ深い部分を感じさせる音世界です。
どちらかというと、音楽と言うより音で聴かせる感じになりますかね。

ある程度の音量と集中力を持って楽しむことで、その良さを何倍も感じ取れるってかんじじゃないかと思います。

長い曲と短い曲が良い感じに配されていて、集中を削ぐ要因ってのはだいぶ少ないんじゃないかと思います。


Jim Hall / Joey Baron "Conversations"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3952103)

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