Michel Portal "Bailador"
Michel Portalの2010年の新譜です。年明けは、皆さんの前年のベストを眺めていて、気になった盤を落ち穂拾い的に買っているのですが、この盤もその流れに則っての購入となります。
Michel Portalというと、フリー臭を感じてしまって、いまいち積極的に買おうという気分にとはいえ、メンツ的に、Ambrose Akinmusireの参加は非常にそそられるし、Jack DeJohnetteの参加は盤石な印象を持つ部分であるし、Scott Colley、Lionel Louekeも、まぁ中堅として安心できる面々って感じなので、演奏でがっかりすることはないとは思ったんでしょうけど、リリース時にもう一歩の食指がでなかったのでしょう。
ということで、メンツは以下の通り。
Michel Portal(Bcl,Ts,Ss)、Bojan Z(P)、Scott Colley(B)、Jack DeJohnette(Ds)、Ambrose Akinmusire(Tp)、Lionel Loueke(G)
演奏曲は
1 Dolce
2 Bailador
3 Cuba Si, Cuba No
4 Ombres
5 Citrus Juice
6 Alto Blues
7 One On One
8 Tutti No Hysterique
1曲目、Lionel Louekeのギターでのイントロから妙に惹かれるものあり。
(良い意味で)どたばた系のJack DeJohnetteドラムとScott Colleyのベースが入ると、Ambrose Akinmusireがパッパッと合いの手をいれ、ゾクゾクしてきます。
で、テーマでバスクラの音が聞こえてきて、うぉぉっとなります。
これは、格好良いです。つかみは完全にokてなもんです。
Lionel Louekeがアフリカ臭を出さない演奏でありながら(というか、非アフリカ的だから)なかなか印象的な演奏で好感度アップです。
Bojan Zのピアノも、あまり露出が多いイメージではないのですが、ここぞと言うときに良いソロを出してきてまして◎です。
Scott Colleyの自身のリーダー作なシリアスな面をあまり出さず、アグレッシブに弾き倒す場面が多く聴き応えあるベースを聴かせてくれます。
Ambrose Akinmusireは相変わらず良い仕事してます。誰と演っても自身のスタイルがブれず、それでいて全体にしっくり収まってます。
そして・・、Jack DeJohnetteは偉大ですね。standardsで老成していくのか思いきや、こんな刺激的なバンドで、刺激のカンフル剤をやってのけているところに感服いたします。 1曲目、5曲目のドラムは、Jack DeJohnette節炸裂的にソソられます。
そのAmbrose Akinmusireに刺激されてか、Jack DeJohnetteに煽られてか、御大Michel Portalが、歳を感じさせない、これまた素晴らしい演奏を繰り広げていまして、興奮してきます。
メンツのそれぞれが、楽曲からのフリーを含む逸脱する機会を持っていて、ソロに限らず各人入れ替わり立ち替わり逸脱していくさまが秀逸で、それでいて全員が逸脱して混沌とした事態にはならないところで生まれる緊迫感が素晴らしい。
きっと、Jack DeJohnetteの起用が一番のキモで、彼のドラムで曲が引っ張られていくところで生まれる"モノ"が全体を包んで音楽を化けさせているんだと思います。Jack DeJohnette、恐ろしい妖怪だ。。なんて(笑)
ベストは1曲目で良いと思います。
しかし、格好良いアルバムです。皆さんの年間ベストを参考にアルバム買えば、ハズれは絶対ありません。毎度感謝してます。
そして、年始は財布が(風船のように)空に飛んでいくのです。
Michel Portal "Bailador"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3930340)
Michel Portalというと、フリー臭を感じてしまって、いまいち積極的に買おうという気分にとはいえ、メンツ的に、Ambrose Akinmusireの参加は非常にそそられるし、Jack DeJohnetteの参加は盤石な印象を持つ部分であるし、Scott Colley、Lionel Louekeも、まぁ中堅として安心できる面々って感じなので、演奏でがっかりすることはないとは思ったんでしょうけど、リリース時にもう一歩の食指がでなかったのでしょう。
ということで、メンツは以下の通り。
Michel Portal(Bcl,Ts,Ss)、Bojan Z(P)、Scott Colley(B)、Jack DeJohnette(Ds)、Ambrose Akinmusire(Tp)、Lionel Loueke(G)
演奏曲は
1 Dolce
2 Bailador
3 Cuba Si, Cuba No
4 Ombres
5 Citrus Juice
6 Alto Blues
7 One On One
8 Tutti No Hysterique
1曲目、Lionel Louekeのギターでのイントロから妙に惹かれるものあり。
(良い意味で)どたばた系のJack DeJohnetteドラムとScott Colleyのベースが入ると、Ambrose Akinmusireがパッパッと合いの手をいれ、ゾクゾクしてきます。
で、テーマでバスクラの音が聞こえてきて、うぉぉっとなります。
これは、格好良いです。つかみは完全にokてなもんです。
Lionel Louekeがアフリカ臭を出さない演奏でありながら(というか、非アフリカ的だから)なかなか印象的な演奏で好感度アップです。
Bojan Zのピアノも、あまり露出が多いイメージではないのですが、ここぞと言うときに良いソロを出してきてまして◎です。
Scott Colleyの自身のリーダー作なシリアスな面をあまり出さず、アグレッシブに弾き倒す場面が多く聴き応えあるベースを聴かせてくれます。
Ambrose Akinmusireは相変わらず良い仕事してます。誰と演っても自身のスタイルがブれず、それでいて全体にしっくり収まってます。
そして・・、Jack DeJohnetteは偉大ですね。standardsで老成していくのか思いきや、こんな刺激的なバンドで、刺激のカンフル剤をやってのけているところに感服いたします。 1曲目、5曲目のドラムは、Jack DeJohnette節炸裂的にソソられます。
そのAmbrose Akinmusireに刺激されてか、Jack DeJohnetteに煽られてか、御大Michel Portalが、歳を感じさせない、これまた素晴らしい演奏を繰り広げていまして、興奮してきます。
メンツのそれぞれが、楽曲からのフリーを含む逸脱する機会を持っていて、ソロに限らず各人入れ替わり立ち替わり逸脱していくさまが秀逸で、それでいて全員が逸脱して混沌とした事態にはならないところで生まれる緊迫感が素晴らしい。
きっと、Jack DeJohnetteの起用が一番のキモで、彼のドラムで曲が引っ張られていくところで生まれる"モノ"が全体を包んで音楽を化けさせているんだと思います。Jack DeJohnette、恐ろしい妖怪だ。。なんて(笑)
ベストは1曲目で良いと思います。
しかし、格好良いアルバムです。皆さんの年間ベストを参考にアルバム買えば、ハズれは絶対ありません。毎度感謝してます。
そして、年始は財布が(風船のように)空に飛んでいくのです。
Michel Portal "Bailador"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3930340)
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