Peter Bernstein "Monk"

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Peter Bernsteinは"live at Smalls"シリーズ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59304662.html)で聴いたのが初めてだと思います。
この盤は、中古で見つけたのですが名前を覚えていたPeter Bernsteinのギタートリオで、サイドが気になる2人ということで、思わず購入とあいなりました。
実は、"CONSENTING ADULTS"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a54606393.html)でも演奏聴いてました。

そのメンツは以下の通り。かなり強力です。
Peter Bernstein(G)、Doug Weiss(B)、Bill Stewart(Ds)

演奏曲は、以下の通りのモンク集(タイトル通り)となります。
1 Let's Cool One
2 Pannonica
3 Work
4 Brilliant Corners
5 In Walked Bud
6 Monk's Mood
7 Well You Needn't
8 Bemsha Swing
9 Played Twice
10 Ruby, My Dear
11 Blues 5 Spot
12 Reflections

演奏ですが、Peter Bernsteinが自分の個性を殺しているのか、もともと個性が希薄な人なのかというくらい、ごくごくオーソドクスに曲をなぞっていく印象です。
奇抜好きというか刺激に馴れきっている耳(私のことですね)には、実に凡庸な演奏に聞こえるわけでありますが、と言うくらいに正統なアレンジ、テーマ -> ソロ という展開の演奏となっています。

ちょうど、Kurt Rosenwinkelの2011の公演(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60272651.html)を聴いた(このバンドが、スタンダードのギタートリオだった)後から聴き始めたので、その公演の印象と重なった部分もあるのは間違いありませんが..

おなじみの旋律を、極々オーソドクスに正統的に演奏されるギタートリオの良さにしみじみ感じ入っている次第であります。
正直、ヘヴィローテーションしています。していますが飽きる感じないですねぇ。
デカい装置で聴くと若干音に不満を感じる部分もありますが、携帯機で聴いてるぶんにはほとんど文句ないです。

冒頭にPeter Bernsteinの演奏は個性がないとか書いてますが、それ以上に歌心は満載であり、聴きどころ満載というかうっとり聞き惚れるような演奏で、地味ではあるが実力者であることを実感させてくれます。
それを名手2人がフォロー、これも派手というようなことはありませんがそれでも的を得た演奏という感じに、実に的確に演奏に色を添えていることで、演奏の厚みが増していると感じられます。

瞬間的にオッと思わせるところが随所にあるというような演奏というよりは、全体の雰囲気の良さに酔える作品と言う感じでしょうか。
演奏に酔いしれていると、そのまま1枚終わっているような心地よい演奏集であります。


Peter Bernstein "Monk"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3498863)

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