Bruce Barth "Live at Smalls"

イメージ 1

"Live at Smalls"シリーズも16枚リリースされてそれなりの規模のシリーズに成長してきた感があります。
個人的に、全部買いを決めているので内容の如何に関わらず、当面は全部買いをしていくつもりです。
とはいえコンスタントに行われている詩の朗読とかタップダンスが出てきたらどうするか判りませんが(汗)
NYの日常のライブを切り取ったシリーズと言うことで、あまり肩肘張らずにライブを聴くが如くに気楽に楽しむ(まさにジャズバーで楽しむにはうってつけ)べきシリーズだと認識しております。
という意味でも、先日中止された"新譜試聴会"をハイジャックして行った"Live at Smalls を聴く会"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60368848.html)
はなかなか良かったんじゃないかと思うのですが..

そのとき、mp3をむりやりCDにして音源を持ち込んだ4枚が追加されます。
 JAZZ INCORPORATED http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ110331-69
 CYRILLE AIMEE http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ110331-70
 BRUCE BARTH http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ110331-71
 THE FLAIL http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ110331-72
※ちなみに今回からジャケの仕様が変わってます。開けて中央からCDを取り出すタイプから、外側から 取り出すタイプで、内スリーブ付きになってます。(と言う説明で判るとは思わないが..(汗))

この盤はピアノトリオですが、ベーシスト以外は知らない名前です。

Bruce Barth(P)、Vicente Archer(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は以下の通り。1曲以外Bruce Barthのオリジナルのようです。
1.Oh Yes I Will
2.Sunday
3.Yama
4.Almost Blues
5.Peaceful Place
6.Afternoon in Lleida
7.Wilsonian Alto
8.Good Morning Heartache
9.Looking Up

Bruce Barthは、10年以上前からリーダー作をリリースし、Terence Blanchardのリーダー作にも多数参加していた中堅と位置づけられる人でした。Terence Blanchardのリーダー作はほとんど聴いていないのもあって、いままで全然引っかからない人でした。
1曲目は、なんとなくbill evansを彷彿とさせる?とか感じたのですが、それは間違いで、基本的にはなかなかファンキーなピアノを弾く人で、技術的に特筆すべき部分があるわけではありませんが、気持ちよくスウィングするピアノはなかなか気持ちよいものがあります。

Rudy Roystonは、(録音のせいもあるかもしれませんが)ちょっとやかましいと感じる部分もあり、なんとなく単調と思える部分もありますが、基本的にはアグレッシブに全体を鼓舞するような演奏をしてくれています。
もちろん、一本調子ではなく曲によって、緩急を使い分けているのは言うまでもありません。

Vicente Archerが、曲として難解なものはないのですがそれに合わせたウォーキングに徹するようなことはなく、なかなか創造性に富んだリズムと旋律の双方を補完するような演奏をしてくれています。
音としては地味なので、あまり目立つ感じではありませんが、ベースだけを追ってても1枚聴けてしまうくらいに面白い演奏をしてくれています。

"Live at Smalls"シリーズは、ライブハウスの日常を切り取ったようなシリーズなのですが、そう言う意味でもふらっと寄ってこういう演奏が聴けるというのを提示するのは、ライブハウスの宣伝的にも◎って感じ。
ふらっと寄ってこういう演奏が聴けると思わぬ収穫と感じられると思います。


曲単位では7曲目が好きですかねぇ。。


Bruce Barth "Live at Smalls" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/4049533)

この記事へのコメント