Torben Waldorff "American Rock Beauty"

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この盤は、4/17開催の新譜試聴会(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60434237.html)で教えてもらった盤です。
デンマーク出身のギタリストで、これがおそらく4枚目のリーダー作くらいになると思います。

メンツはリーダーがギターで、ピアノトリオ+テナー+ギターという構成になります。
Seamus Blakeが好んでいる編成と言う感じでしょうか??
テナーがDonny McCaslinというのが個人的最大の関心どころ。ベースのMatt Clohesyも知った名前ですね。
Torben Waldorff(G)、Donny McCaslin(Ts)、Jon Cowherd(P)、Matt Clohesy(B)、Jon Wikan(Ds)

演奏曲は、以下8曲。全部オリジナルです。
1. Shark
2. Shining Through
3. Waves
4. American Rock Beauty
5. Late
6. Lama
7. Song-Ella
8. Scape

この盤は1曲目から惹きつけられます。Jonathan Kreisberg "Shadowless"を聴いたときくらいに、と言っても過言ではないくらい。(と言ったら言い過ぎ??)
ギターの軽やかなフレーズにベースが絡み気分を盛り上げるイントロの後、テナーがテーマを奏でると、どんどん気分が盛り上がって、サビに来てドラムが疾走感をグッとだしたところで、、Donny McCaslinのソロになだれ込むんですが、彼のソロも最初はグッ抑えているんですが進むに連れて見事に熱い演奏になだれ込むという、背筋ゾゾー的な展開。
ソロ終了後イントロにちょいと戻って、次はギターソロなんですがやっぱり地味なスタートから徐々に、高音域を使わないので派手に聞こえることはないけれど、早いフレーズでしっかり聴かせるソロ。
判りやすい展開なんだけど、その判りやすさに見事にやられちゃうと言うか。。(笑)

2曲目以降も、全体にコンテンポラリー系の内容ですが、あまり変拍子とか複雑な展開の曲というのはなく(無いと思う)、早い曲もあとは7曲目くらいなんですが、あいだの曲もTorben Waldorff、Donny McCaslinはじめなかなか聴かせるソロを繰り広げていて満足度高いです。
4曲目のJon Cowherdのピアノソロがこれまたなんとも良い感じ。少なからずメンバーそれぞれに見せ場を持っているというのが良いですよね。
なんだかんだいって、Donny McCaslinって好きなタイプだなぁと、つくづく感じてみたり。。(笑)

アルバムタイトルが"American Rock Beauty"なんですが、アルバムとしてはアメリカンロックな感じはあまり感じられません。
4曲目がアルバムタイトルなんですが、この曲もスローで聴かせる演奏という感じで、特にロック再現と言うわけではなく..ロック賛歌ということなんですかねぇ..
でも、2曲目のリズムとかアメリカンロックなのかなぁとか・・(笑)


ということで、個人的には1曲目だけで充分満足だったりするんですけど。。

Torben Waldorff "American Rock Beauty" (http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ110201-57)

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