Jean Michel Pilc "Essential"
先日の、Mads Vinding Trio(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60518768.html)で怪演を聴かせてくれたJean Michel Pilcのリーダー作の登場です。
直前のリーダー作が"True Story"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59184702.html)では、彼の持ち味である鋭角的な演奏に翳りがみえたような印象で、ちょっと方向性にブレがでてきたか?と訝ったのですが、Mads Vindingに彼本来の魅力を再認識させられたのか??、本作の購入前にちょっと試聴した感じがとんがっていたので安心?して購入できた次第であります。
ということで、誰にも邪魔されないソロという形態でのリーダー作のリリースになったと勘ぐっています。
しかもライブ収録と言うことで、現在の勢いを早急に記録しておきたかったのか?と思っているのですがはてさて..。
演奏曲は以下の18曲とてんこ盛りです。オリジナルが半分にクラシックを含む有名曲を配している感じです。
1 J & G
2 Caravan
3 Someday My Prince Will Come
4 Take the A Train
5 Waltz No. 3 in A Minor / Three Four Too
6 Essential
7 Too Young to Go Steady
8 Etude - Tableau No. 1
9 Etude - Tableau No. 2
10 Etude - Tableau No. 3
11 Etude - Tableau No. 4
12 Etude - Tableau No. 5
13 Etude - Tableau No. 6
14 I Remember You
15 Scarborough Fair
16 Sam
17 Blue in Green
18 Mack the Knife
前半2~4曲目のジャズの有名曲こそ、往時のJean Michel Pilcを思い出させる過激なアプローチを見せてくれています。
が、1曲目は非常に美しい旋律をもったクラシックかと見紛うようなようなオリジナルで、一概に上に書いた、"Mads Vindingに彼本来の魅力を再認識させられた意識変革があった"ということではなさそうです。
5曲目はショパンからオリジナルへと移っていく曲なのですが、ショパンの部分は短くて比較的まっとうな演奏なんですが、徐々にオリジナルに移るに従って青い炎も勢いが強いと目に見えないというような凄さをまとっていくような感じです。
その後は、この"青い炎も勢いが強いと目に見えない"というイメージの一見静的な演奏が多く、クラシックなアプローチを感じさせる曲も多く、この辺は新しい彼の魅力になっていくのかもしれません。Jean Michel Pilcというと、過激なアプローチというのが大きな魅力だったので、離れる人も多いんでしょうけど..。
ていうか、8~13曲目のETUDE(これもオリジナル曲)ではもろにクラシックを指向した曲作りと演奏っぽいですねぇ..。
15曲目のScarborough Fairも右手はほぼ原曲をそのまま弾いて、昼間部も雰囲気を変えない即興をいれ、後半はちょっと崩すという演奏。左手の動きはほぼ全編クラシックを彷彿とさせる単調な運指で通すという演奏で端整な小品に仕上げています。
が、実はこれもある種"青い炎も勢いが強いと目に見えない"を感じさせる演奏だったりします。
17,18曲目の有名曲は前半の3曲ほどではないですが、後半のイメージを崩さない範疇で、彼らしいなかなか大胆な演奏をしています。
曲数が多い印象ですが、ETUDE部分が2分前後の曲が、7分台の曲が2つ、4分以上の曲が4つとなっていて聴いていて、細切れな印象はほとんど感じません。
通して聴くと派手に聴こえる前半の印象が強いですが、後半の演奏も実は侮りがたいものがあるなぁと感じてはいます。
ただ、Jean Michel Pilcを聴くということを考えると、後半のような演奏が今後の彼の魅力として定着していくのかは・・・
Jean Michel Pilc "Essential"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4044679)
直前のリーダー作が"True Story"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59184702.html)では、彼の持ち味である鋭角的な演奏に翳りがみえたような印象で、ちょっと方向性にブレがでてきたか?と訝ったのですが、Mads Vindingに彼本来の魅力を再認識させられたのか??、本作の購入前にちょっと試聴した感じがとんがっていたので安心?して購入できた次第であります。
ということで、誰にも邪魔されないソロという形態でのリーダー作のリリースになったと勘ぐっています。
しかもライブ収録と言うことで、現在の勢いを早急に記録しておきたかったのか?と思っているのですがはてさて..。
演奏曲は以下の18曲とてんこ盛りです。オリジナルが半分にクラシックを含む有名曲を配している感じです。
1 J & G
2 Caravan
3 Someday My Prince Will Come
4 Take the A Train
5 Waltz No. 3 in A Minor / Three Four Too
6 Essential
7 Too Young to Go Steady
8 Etude - Tableau No. 1
9 Etude - Tableau No. 2
10 Etude - Tableau No. 3
11 Etude - Tableau No. 4
12 Etude - Tableau No. 5
13 Etude - Tableau No. 6
14 I Remember You
15 Scarborough Fair
16 Sam
17 Blue in Green
18 Mack the Knife
前半2~4曲目のジャズの有名曲こそ、往時のJean Michel Pilcを思い出させる過激なアプローチを見せてくれています。
が、1曲目は非常に美しい旋律をもったクラシックかと見紛うようなようなオリジナルで、一概に上に書いた、"Mads Vindingに彼本来の魅力を再認識させられた意識変革があった"ということではなさそうです。
5曲目はショパンからオリジナルへと移っていく曲なのですが、ショパンの部分は短くて比較的まっとうな演奏なんですが、徐々にオリジナルに移るに従って青い炎も勢いが強いと目に見えないというような凄さをまとっていくような感じです。
その後は、この"青い炎も勢いが強いと目に見えない"というイメージの一見静的な演奏が多く、クラシックなアプローチを感じさせる曲も多く、この辺は新しい彼の魅力になっていくのかもしれません。Jean Michel Pilcというと、過激なアプローチというのが大きな魅力だったので、離れる人も多いんでしょうけど..。
ていうか、8~13曲目のETUDE(これもオリジナル曲)ではもろにクラシックを指向した曲作りと演奏っぽいですねぇ..。
15曲目のScarborough Fairも右手はほぼ原曲をそのまま弾いて、昼間部も雰囲気を変えない即興をいれ、後半はちょっと崩すという演奏。左手の動きはほぼ全編クラシックを彷彿とさせる単調な運指で通すという演奏で端整な小品に仕上げています。
が、実はこれもある種"青い炎も勢いが強いと目に見えない"を感じさせる演奏だったりします。
17,18曲目の有名曲は前半の3曲ほどではないですが、後半のイメージを崩さない範疇で、彼らしいなかなか大胆な演奏をしています。
曲数が多い印象ですが、ETUDE部分が2分前後の曲が、7分台の曲が2つ、4分以上の曲が4つとなっていて聴いていて、細切れな印象はほとんど感じません。
通して聴くと派手に聴こえる前半の印象が強いですが、後半の演奏も実は侮りがたいものがあるなぁと感じてはいます。
ただ、Jean Michel Pilcを聴くということを考えると、後半のような演奏が今後の彼の魅力として定着していくのかは・・・
Jean Michel Pilc "Essential"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4044679)
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