Diego Barber "Choice"

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Diego Barberというギタリストのリーダー作です。これは完全にメンツ買いです。リーダーの人は知らない人のはずです。
その気になるメンツは以下の通り。ドラムが(驚)、SAXが2人(驚^2)、さらにベースまで。。
と言う感じ。たしかにSAXの演奏は2曲、3曲なので。。というのはありますが。。
Diego Barber(G)、Ari Hoenig(Ds)、
Ohannes Weidenmuller(B-1,3,5)、Seamus Blake(Sax-3,5)
Mark Turner(Sax-2,4,6)、Larry Grenadier(B-2,4,6)
と書いてますが、ジャケに細かい情報は何も書いてありません(笑)

演奏曲は下記9曲。最後の3曲は組曲になっているようです。全部Diego Barberのオリジナルです。
1 To Annie
2 Contraste
3 Jose’s House
4 Chicago
5 Ailanto
6 Pittaluga
Sonata Banc D'arguin
7 Nouadhibou
8 Mauritania
9 Nouakchott

1曲目がなかなかシリアスな渋い演奏のギタートリオで、ちょっととっつきの悪いアルバムか?と思わせる部分もあるが、2曲目でMark TurnerのSAXが入ることでテンポは変わらないが少しとっつきは良くなるかな?
3曲目でテンポを上げてようやくちょっと面白い演奏になってきたと思わせるのは、個人の嗜好以外の何ものでもないでしょう(笑)
SAX入りの部分はちょっと複雑な構成の曲が多くこの辺は現代NYジャズを踏襲している感じの曲になります。
この盤の(個人的)聴きどころは2~6曲目だと思っています。

7曲目からの組曲は、おおざっぱにはpat methenyのone quiet night を聴いているような気分にさせる曲調と演奏で、ギターソロの演奏を充分に楽しんでもらおうというパートになっています。
クラシック/フラメンコ調のギターをたっぷり(という以上に)堪能させてくれます(笑)
いわゆるジャズを楽しもうという範疇においては、ちょっと退屈するか飽きる部分にもなると思いますが。。

聴きどころは2~6曲目と書いていますが、それもこれも結局はAri Hoenigのドラムに拠っている部分ってのは何割かあるんだろうなと思わせるところはあります。
彼のリーダー作自体は最近ちょっと・・なんですが、演奏自体はその歌心を持ったドラムは全然演奏を飽きさせず、ドラムだけ聴いていても充分楽しめるところはあります。
正直、主役を食うだけのものを持っているとも言えるので、両刃の剣なのかもしれませんが..

Diego Barberはスペイン滞在が長いようでクラシックなというかフラメンコの影響というか雰囲気を感じさせるギターで、これがアルバムの個性を形作っていることになり、リーダーの個性がアルバムの個性になるというのは良い傾向なんだろうなとは思います。

この盤が2枚目のリーダー作で、1枚目はFLYの面々との共演だったとのことで、昨今ギターに逸材の多いNYでも相応に期待されている人材ではあるんだと思います。

ベストは5曲目かなぁ..

Diego Barber "Choice"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4038948)

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