Mike Moreno "First In Mind"

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Criss Crossの5月の新譜の1枚です。Criss Cross盤は、リリース告知はとっても早いんですが、発売日を過ぎてからものが到着するまでは、逆に妙に時間がかかるという待たされる時間の長いレーベルとなります。
さて、本作ですが、Mike Morenoの3年ぶりのリーダー作となります。リーダー作としても3年ぶりですが、サイド参加もほとんど無いようで、2009年のKendrick Scottの"Reverence"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58261561.html)くらいしか参加していないんじゃないでしょうか??

メンツは以下の通り。良い面々を揃えている印象です。Kendrick Scottがお互い相性が良いでしょうね。
Mike Moreno(G)、Aaron Parks(P)、Matt Brewer(B)、Kendrick Scott(Ds)

本人のオリジナルは1曲だけで、Joshua Redmanが2曲、Sonny Rollins、Joe Zawinul、Milton Nascimentoなどで全9曲を揃えています。しかし、In A Silent Wayですからねぇ。凄いですねぇ(笑)
1 First In Mind
2 Soul Dance
3 Airegin
4 By Myself
5 But Beautiful
6 Milagre Dos Peixes (Miracle Of The Fishes)
7 A Flor E O Espinho (The Flower And The Thorn)
8 In A Silent Way
9 Mantra #5

1曲目のイントロがなんか良い感じでこういうオープニングってけっこう好きです(笑)
選曲もオリジナルを1曲にして、そう複雑な曲を演ろうというよりも、曲の良さを引き出す路線なのか?
アレンジも、曲の冒頭こそちょっと良い感じにいじっているのが多いですが、テーマとか全体構成としてはあまり派手にいじっておらず、原曲の良さを引き出す方向なのかなと。。。

Mike Morenoのギター、現代ギタリストとしてのアイデンティティは感じられつつも、奇をてらうようなフレーズを繰り出すような派手なタイプではないので。。
でも、Mike Morenoのギターってなんか惹かれます。良いっすねぇ(笑)
Aaron ParksもMike Morenoにあわせてか、あまり派手なアプローチをしていることもなく、堅実かつ丁寧な演奏に徹しているような印象です。
ベースとドラムも、あまり自己主張する感じではなく、さらに演奏を鼓舞するような所業に打って出ることもなく、こちらも堅実な演奏という印象です。

ということで、Mike Morenoのギターの音色にあわせたような、ソフト感のある演奏(というか、あまり刺激感の無い演奏)が繰り広げられていて、聞き流しているとあまり引っかかってこないようなところがありますが、しっかり聴いていると、なかなか丁寧にしっかり演奏している感じが伝わってくるようなところがあります。
地味だけど(というほど、地味な印象でもないんですけど)、良い演奏って感じですかねぇ。。

原曲の良さと相まって、Milton Nascimentoの6曲目をベストにしておきましょう..


Mike Moreno "First In Mind"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4039502)

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