Oncenth Trio "法"

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Oncenth Trioと書いて、温泉トリオです。6月の新譜試聴会でT氏が持ち込んだのを聴いて気に入って値段も安かったのですぐに買いこんできました。

メンツは、以下の3人。皆さん結構若いと思います。
岩見継吾(B)、栗田妙子(P)、池澤龍作(Ds)

演奏曲は下記8曲。皆メンバー誰かのオリジナルのようです。
1 池のある町
2 See You
3 サバンナマラソン
4 宿カリ
5 猫街
6 メキシ湯
7 季節
8 空想そして散歩

中身ですが、ゴリゴリのベースとパキパキのドラムの上で、綺麗なフレーズのピアノが旋律を奏でるような印象で、全般的になかなか綺麗で良い感じの旋律のテーマと、ゴリゴリとパキパキのベースとドラムの暴れ具合が気持ちよいバンドです。

で、先日ライブを見に行ってきたのですが、ライブはもっとフリー度が高い感じになってまして、テーマは上掲の通りの美麗旋律でしっかりとした演奏をするのですが、アドリブに入ると、ベースとドラムの独壇場的な状況になりまして池澤さんのドラムが、外山明さんと中村達也さんの演奏を足して3で割ったような というか、繊細で不思議なタイミングでの一撃と、ロックなビート叩き出しが唐突に出ては消えでそのハプニング性に耳を奪われてた感じでした。
というかライブではほとんどドラムを聴いていたかも..

岩見さんのベースが、これまた落差?が激しいというか、まっとうなウォーキング、ゴリゴリの音で攻めるとき、もっと過激にバチバチさせてみたり、それでいてアルコも良い感じに響きますし、聴いても見ても楽しい演奏です。
この2者が暴れるわけですから、ピアノの栗田もニヤニヤ眺めているような状況になることもしばしば。。

ベースの岩見さんがリーダーなので、進行は岩見さんがコントロールしているようでしたが、実際の演奏ではかなり3者が好き勝手演っているように聞こえる部分が多いのですが、それがしっかり音楽になっているのはピアノの栗田さんが演奏を締めているからじゃないかと感じました。
ピアノトリオはピアノが主役(か、3者対等くらい)な部分が多いですが、このバンドは、ピアノは脇役になっちゃってますが、そう言う意味では良い要(かなめ)として機能しているんだろうなと感じました。
※ライブでは、本田さんというギタリストが入って、1/3くらいの曲で演奏してました。
 このギターもなかなか良かったのですが、名前をちゃんと覚えてこなかったので素性がよくわからない。。

実にちょっとユーモラスでありながらとってもスリリングな演奏で、それはこのアルバムで感じられると思います。
この"法"ってアルバムが2ndになるようですが、この盤安いし私にだまされて(笑)買って聴いてみて欲しいです。


http://www.myspace.com/oncenthtrio

Oncenth Trio "法" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3998023)

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