Mauger "Beautiful Enabler"
ということで、シリーズでお送りするのは下記3作品となります。
これ
"Dual Identity"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3820642)
"Apex"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3880210)
とURLを調べていたら、10月に新譜が出るようです。凄い勢いだ(驚)
"Samdhi"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4190705)
本作は、MSGを買おうか悩んでいたときに、MSGを買った人がMaugerより劣るが。。みたいな文章を書いていたのを見つけて、気になっていたものとなります。
通販サイトの納期情報には入手まで相応かかりそうな記載だったのですが、思ったほどには待たされずに入手できました。
メンツは以下の3人。典型的なSax Trioの構成となります。Mark Dresserはフリージャズではしばしば聞く名前。
Gerry Hemingwayは、私は初めてだと思います。
Rudresh Mahanthappa(As)、Mark Dresser(B)、Gerry Hemingway(Ds)
演奏曲は下記7曲。いろいろバラけていますが、基本的にはメンバーの作品ということになります。
1 Acuppa
2 Bearings
3 Flac
4 Intone
5 The Beautiful Enabler
6 I'll See You When I Get There
7 Meddle Music
楽曲は、一応作曲者のクレジットはありましたが、おそらく基本的には即興に近いものという解釈で良いように思います。
(そもそもサックストリオだとテーマと即興の境目なんてあまり判らないですが、)特にテーマらしいテーマのある楽曲というわけではなく、自由気ままに演奏をしている即興集といっても通りそうな感じです。
演奏は、一部多重録音を使ったりとライブ感を重視してはいなさそう。が、当然編曲を重視した構築美で聴かせるような演奏ではないことは前述の通り。
ドラムがリズムをしっかり刻むような演奏は僅少、ベースもアルコ弾きを駆使して雰囲気を作ってきているので、全体としてちょっと難易度高めな感じにはなってしまいます。
ただ、演奏の強度(SAX Trioはこれがないと意味がないのだが)は、かなりのものがあるので聴き応えは充分にあります。
Rudresh Mahanthappaはいろいろな奏法で演奏を形成しており、豪快な吹奏から、小刻みなフレーズ、懐の深さを感じられます。
ん~、ちょっと乱暴かも知れないが、James Carterから(良い意味で)豪放さを抜いたような印象を受ける部分もありますかねぇ・・
Mauger "Beautiful Enabler" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/2762917)
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