Oncenth Trio "Oncenth Trio"

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Oncenth Trioと書いて、温泉(音泉)トリオです。6月の新譜試聴会でT氏が持ち込んだのを聴いて気に入って値段も安かったのですぐに買ったのが、前回紹介の"法"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60715467.html)でした。
その後、タイミングが良かったのでライブを見に行ったり、その(いろいろな意味で)楽しい演奏スタイルが気にいって、この1stアルバムも買い込んでしまった次第であります。

メンツは、以下の3人。ベーシストがリーダーになります。
岩見継吾(B)、栗田妙子(P)、池澤龍作(Ds)

演奏曲は下記10曲。皆メンバー誰かのオリジナルのようです。
3曲目が音泉ですねぇ。こっちのオンセンが正解だったのかしら(悩)
1 UMEA
2 松本チャップリンの憂鬱
3 音泉/鳥鳴
4 CATCHY 1.5
5 東の風
6 183Kg
7 季節
8 石鹸
9 兎と孔雀
10 穏郷

内容ですが、先に2枚目(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60715467.html)とその後のライブを聴いてしまっているので、その後の変遷との比較みたいな感じになってしまうのですが、確実に面白い方向に進化していると言ってしまいましょう。

初期は、ピアノが前面に出てコントロールしているような感じがまだ強い感じがします。
全体としての調和を重視するパートは大きくは違わないクオリティを持った演奏ではありますが、その後のはじけるパートになったときのはじけ具合は、進化(過激化)している感じがあります。
その分、ベースの岩見さんの大変さは増しているんでしょうけど。。 演奏としては面白みが増していると思うので頑張ってください。

全体としてフリー度は低めのように見受けられますが、この辺は1枚目のアルバムと言うことでおとなしめになっているのかとも感じたのですがどうなんでしょう。

2、4、5とベースがイントロを奏でているのが印象的ですが、この辺はリーダーとしての意地なんですかねぇ(笑)
そのベースの岩見さんですがベースをアルコ弾きするのを多用するのが印象的。ドラムの池澤さんは、シンバルをスティックでギリギリ言わせる技が気に入っている模様。
最後の曲がその2人のそれぞれの技をフィーチャしたような演奏で、おとなしめの曲ではありますが、温泉トリオらしい演奏の1つになるんじゃないでしょうか?
6曲目の前半が結構長めのドラムソロを演っているのですが、暴れ方としては最近のほうが進化していると思いますが、なかなか聴かせるソロを繰り広げています。

比較しちゃうと、確実に進化していて、最近の演奏のほうが楽しい(=初期は若干なりとも劣る)ということになってしまうわけではあり、このアルバムの文章としては魅力的なものではなくなってしまっているのが。。(悲)
かなりの回数聴いて楽しんでおりますし、充分クオリティの高い演奏になっていると思うのですが、こればっかりはいかんともしがたい。

ベストは。。。8曲目のテーマとその後の壊れ方がなんだか好きです。


Oncenth Trio "Oncenth Trio"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3521268)

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