山中千尋 "Reminiscence"
山中千尋さんの新譜です。
初作が、当時もてはやされていた澤野からのリリースというのも効いたのか、大西順子からはじまる邦人女性ピアニストの隆盛という時流にうまくのったのか、4枚リリースしたところでメジャーレーベルであるVerveに移籍し、1年1枚のペースで8枚目のリリースとなります。
ここのところはおおよそ毎年秋頃のリリースと言うことで、ペースが出来て4年目という感じになっているようです。
順調にリリースできているので、人気も売上げも順調なんでしょう。
前作の紹介のところに、過去のリズム隊を書き並べてありますが、毎回NYの一流どころを起用しているのがレーベルの力の入れようの結果なのか、はたまた..
ということで、この盤のメンツ面での白眉はBernard Purdieの起用になると思うのですが、残念ながらたった2曲での演奏となります。
大半の曲は、Yoshi Wakiこと脇義典のベースとJohn Davisのドラムとなっています。
脇さんは、過去のB,Ds以外のトリオとトリオ以外の演奏では、ベースを弾いていたようです。
John Davisは、"Coming Together"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59000987.html)でドラムを叩いていた人だと思います。一般的すぎる名前なので同名偉人の可能性もありますかね..
1-5,7,9,10
Yoshi Waki(B)、John Davis(Ds)
6,8
Larry Grenadier(B)、Bernard Purdie(Ds)
演奏曲は以下の通り。オリジナルは1曲だけで、他は有名曲が並んでいる印象です。
曲面での白眉は、個人的にはMichel PetruccianiのShe Did It Againを演っているところでしょうか..
1 Rain, Rain and Rain
2 Soul Searchin'
3 (They Long To Be) Close To You
4 Dead Meat
5 Ele e Ela
6 This Masquerade
7 She Did It Again
8 You've Got A Friend / Central Park West
9 La Samba des Prophetes
10 Can't Take My Eyes Off Of You
内容なんですが、個人的感覚として最初の印象が、良くも悪くも日本人のジャズの嗜好をがっちり抑えた計算ずくの演奏となるとこういうのになるんだろなというとか、勘ぐってしまいました。
基本的にはピアノが主役であること。美旋律の有名曲を多く取り揃えていること。テーマをほぼ崩さすしっかり弾くこと。
即興も不協和音が鳴り響くようなことは決してない。丁々発止、緊張感と言う言葉に無縁なこと。
リズムがオンタイムの演奏で終始しっかりと刻まれていてノリがよいこと。シンバル多用でキラキラ感を出していること。
多少なりとも甘味フレーバーが加味されていること。癒し効果を感じること。
なんて感じで書き出すとキリがないですな。
巷では、ジャズというとこういう雰囲気の演奏を想起する人が多いんだろうなと。
演奏自体はさすがに悪くはないのですが、どうも個人の嗜好からはかなりズレてきているようで、残念ながら、聴いていて特に耳をそばだてるとか興奮してくるとかそう言う感じにはなりませんでした。
それと、最後の曲のあとに出てくる編集の遊びのようなトラックも、何がしたいのかよくわからないですねぇ。
まさか、テオマセロ(とそのフォロワー)をリスペクトしているとは思えませんが。。(面白い人には面白いのかしら??)
とはいえ、世の中ではこの盤は超人気盤となっていますし、山中さん自身もいろいろ忙しい状況になっているようなので、私の感性がおかしいだけかも知れませんのであしからず(笑)
白眉のBernard Purdieも、John Davisよりも重いドラムで凄みを感じるけど、どうせならもっとノリの良い曲でガッツリと聴かせてくれれば良かったのに。。と感じてしまいますね。 年齢的に断られたかな?
1曲目がオリジナルなんですが、これもしっかりと美旋律な曲をもった曲ですが、これが一応ベストになると思います。
山中千尋 "Reminiscence" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/4095654)
初作が、当時もてはやされていた澤野からのリリースというのも効いたのか、大西順子からはじまる邦人女性ピアニストの隆盛という時流にうまくのったのか、4枚リリースしたところでメジャーレーベルであるVerveに移籍し、1年1枚のペースで8枚目のリリースとなります。
ここのところはおおよそ毎年秋頃のリリースと言うことで、ペースが出来て4年目という感じになっているようです。
順調にリリースできているので、人気も売上げも順調なんでしょう。
前作の紹介のところに、過去のリズム隊を書き並べてありますが、毎回NYの一流どころを起用しているのがレーベルの力の入れようの結果なのか、はたまた..
ということで、この盤のメンツ面での白眉はBernard Purdieの起用になると思うのですが、残念ながらたった2曲での演奏となります。
大半の曲は、Yoshi Wakiこと脇義典のベースとJohn Davisのドラムとなっています。
脇さんは、過去のB,Ds以外のトリオとトリオ以外の演奏では、ベースを弾いていたようです。
John Davisは、"Coming Together"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59000987.html)でドラムを叩いていた人だと思います。一般的すぎる名前なので同名偉人の可能性もありますかね..
1-5,7,9,10
Yoshi Waki(B)、John Davis(Ds)
6,8
Larry Grenadier(B)、Bernard Purdie(Ds)
演奏曲は以下の通り。オリジナルは1曲だけで、他は有名曲が並んでいる印象です。
曲面での白眉は、個人的にはMichel PetruccianiのShe Did It Againを演っているところでしょうか..
1 Rain, Rain and Rain
2 Soul Searchin'
3 (They Long To Be) Close To You
4 Dead Meat
5 Ele e Ela
6 This Masquerade
7 She Did It Again
8 You've Got A Friend / Central Park West
9 La Samba des Prophetes
10 Can't Take My Eyes Off Of You
内容なんですが、個人的感覚として最初の印象が、良くも悪くも日本人のジャズの嗜好をがっちり抑えた計算ずくの演奏となるとこういうのになるんだろなというとか、勘ぐってしまいました。
基本的にはピアノが主役であること。美旋律の有名曲を多く取り揃えていること。テーマをほぼ崩さすしっかり弾くこと。
即興も不協和音が鳴り響くようなことは決してない。丁々発止、緊張感と言う言葉に無縁なこと。
リズムがオンタイムの演奏で終始しっかりと刻まれていてノリがよいこと。シンバル多用でキラキラ感を出していること。
多少なりとも甘味フレーバーが加味されていること。癒し効果を感じること。
なんて感じで書き出すとキリがないですな。
巷では、ジャズというとこういう雰囲気の演奏を想起する人が多いんだろうなと。
演奏自体はさすがに悪くはないのですが、どうも個人の嗜好からはかなりズレてきているようで、残念ながら、聴いていて特に耳をそばだてるとか興奮してくるとかそう言う感じにはなりませんでした。
それと、最後の曲のあとに出てくる編集の遊びのようなトラックも、何がしたいのかよくわからないですねぇ。
まさか、テオマセロ(とそのフォロワー)をリスペクトしているとは思えませんが。。(面白い人には面白いのかしら??)
とはいえ、世の中ではこの盤は超人気盤となっていますし、山中さん自身もいろいろ忙しい状況になっているようなので、私の感性がおかしいだけかも知れませんのであしからず(笑)
白眉のBernard Purdieも、John Davisよりも重いドラムで凄みを感じるけど、どうせならもっとノリの良い曲でガッツリと聴かせてくれれば良かったのに。。と感じてしまいますね。 年齢的に断られたかな?
1曲目がオリジナルなんですが、これもしっかりと美旋律な曲をもった曲ですが、これが一応ベストになると思います。
山中千尋 "Reminiscence" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/4095654)
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