Date Course Pentagon Royal Garden "Alter War In Tokyo"

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DCPRGが活動再開したら、なんとメジャーレーベルからアルバムがリリースされました。
インパルスに東洋人として初めての契約になるそうです。

ジャケット自体は、まぁ可でもなく不可でもなく、ライトの水玉模様が印象的だなぁってな程度ですが、背表紙と(ケースの裏でなく)ジャケ冊子の裏面に、黒とオレンジの見慣れた例のデザイン配色が施されていて、これを見て、これがDCPRGのアルバムだと考えるとその違和感たるや。。(笑)

リリースの経緯も、包み隠さず自身のHP(http://www.kikuchinaruyoshi.net/)に記載してあるので、そちら「impuls!との契約に際して」も合わせて確認してみてください。

メンツ的には、Arto Lindsayが2曲"Catch 22""New York Girl"に参加しているのが特筆事項になります。
演奏曲は以下の通り。先日ダウンロード購入した"巨星ジークフェルド"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60778924.html)
と大きくは違わないものとなっております。

Disk1
1 Perfect Days For Jungle Cruise
2 Catch 22
3 New York Girl

Disk2
1 Play Mate At Hanoi
2 Structure I (現代呪術の構造)
3 Mirror Balls-Encore-

上記、リリースの経緯のHPにも記載がありましたが、これは2011/6/6 LiquidRoomでのライブを録音したものとなりますが・・・

 えーと、本当に事細かに書いてあるので、是非とも全文読んでください。

ということで、切った貼ったが随所で行われて完成している作品になっているとのことです。
切った貼ったを施したがために、そもそも複雑なリズムを複雑に織り込んである楽曲をライブで演るために往々にしてグダグダになりがちなリズムが、結果的にタイトかつ盤石なリズムが形作られ、ダンス音楽としてはとてもノリやすい作品に仕上がっていると思います。
しかし、最後に演奏しているMirror Ballsは名曲だと思います。

"巨星ジークフェルド"で書いている「全体に音が薄め(迫力が足りない気が..)な感じ」はだいぶ薄れ、切った貼ったで楽曲としての構成もしっかりとれているために気持ちの良い演奏を安心して楽しむことができます。
そもそも、電気マイルスを範にしたユニットと言われることが多いので、切った貼った(とはいえ、Miles Davis,Teo Maceroの切った貼ったとは違うと思う。)をとやかく言う必要もありません。

でも、実際のライブのときの音楽とは、かけ離れたものになっているんだろうなとも、たやすく想像のつくものになっていることも事実ではありますが・・

Arto Lindsayのギターですが、ソロが本当に彼の演奏だとしたらそれまでのイメージと違う、かなりロックなソロです。ちょっと驚き。


メジャーレーベルと言うことで、Date Course Pentagon Royal Garden という長ったらしい名前のまま海外でもアルバムは売り出されるんでしょうかね?
東京ジャズでもHMVとかamazonとかでも「菊地成孔dcprg」という呼称を使われてますが、東京ジャズはイベントでの特別措置ということ。HMVとamazonは販売元からの情報がそうなっていたんでしょう。


Date Course Pentagon Royal Garden "Alter War In Tokyo" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/4157167)

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